第50話 グレイとヤマトタケル

 

不老不死の体にDNAを変換され、永遠の若さを保ったまま、古代世界をさまよう久石千鶴は、紀元3世紀に邪馬台国の女王卑弥呼の奴隷となり、その後、後継者である女王壱与の奴隷となった。しかし、13歳で即位し、千鶴を拷問し続けた壱与もやがては年老い、寿命が尽きて死んでしまった。千鶴は、次々と交代する支配者の所有物となり、慰み者として激しい拷問や調教を受け続けたが、やがては薄暗い土牢に閉じ込められたまま忘れ去られ、数十年の時が流れた。約400年を生きた千鶴は、次第に時間の感覚を失くし、現代で過ごした人生の最初の29年間の記憶は、夢か幻のように思われ、本当にあったことなのかさえ、判らなくなっていた。自分がなぜ、土牢に閉じ込められ今がいつであるのかも判らない。しかし、自分をこんな目に合わせた宇宙人にいつか必ず、復讐するのだ、という妄執だけが、生きるための理由のように千鶴の心の中に深く刻み込まれている。長い、幽閉生活で心身ともに衰え、廃人同様となった千鶴の元へ、ある日、一人の少年が訪れた。

「お前か。不老不死の化け物、というのは」

少年は、この国の現在の支配者である大王の数多い息子の一人である小碓命(オウスノミコト)、15歳だった。この時代の少年のわりには大柄な体格で、凶暴な顔つきと、ギラギラした目に、危険な光をたたえている。

「お前のような化け物こそ、この俺の下僕にふさわしい、今日から俺様に仕えるのだ」

小碓命は千鶴を土牢から引きずり出した。長い幽閉生活で千鶴の体は弱り切っており、意識も朦朧としてなすがままである。全裸で閉じ込められていた千鶴の肉体は青白く、はるか昔の拷問で付けられた傷痕や焼印が体中に残っている。左手の小指とクリトリスは欠損していた。

「ずいぶん弱っているな。俺様の下僕にふさわしいように、一から鍛え直してやる」

その日から、小碓命による千鶴の特訓が始まった。弱り切った千鶴に容赦なく小碓命は筋肉トレーニングや、剣、弓矢の鍛錬を強要した。千鶴は奴婢の身分であるため、衣服の着用は一切、許されなかった。逃亡を防ぐために常に足には足枷と石の重りがつけられ、特訓中、小碓命の決めたカリキュラムをこなせなかった場合には、頻繁に竹の鞭や木の棒で懲罰をうけた。当然、性欲旺盛である15歳の少年である小碓命に性交や口腔奉仕は当たり前のように強制された。過酷で屈辱に満ちたトレーニングではあったが千鶴は急速に体力を取り戻し、意識もハッキリとしてきた。

「小碓命様、このように千鶴を訓練して、どうなさるのでございますか?」

ある時、千鶴は小碓命に尋ねた。

「この国にはまだ俺の父に従わぬ蛮族どもが数多く住んでおる。そやつらを成敗せねばならぬ。お前は俺の下僕としてそやつらと戦うのだ」

千鶴ははるか昔、現代で学んだ歴史を思い出した。

(この少年、まさか、ヤマトタケル?)

やがて、父の大王から小碓命に、蛮族である熊襲の王を暗殺するよう指令が出た。小碓命は千鶴を連れ、熊襲の本拠地である南九州へと旅に出た。

 

小碓命は全裸である千鶴の背中におぶさって旅をした。畿内から南九州までの数百キロを千鶴は小碓命を背負って踏破しなくてはならない。この時代の平らではない険しい道を千鶴は歯を食いしばって歩き続けた。

「だんだん歩く早さが遅くなっているぞ、千鶴。速度を落とすことは許さん。もっと早く歩け」

「はい、小碓命様」

千鶴は汗だくになって歩き続けた。数週間が過ぎ、小碓命と千鶴は熊襲の本拠地である。南九州の鹿児島へと到着した。桜島の噴煙が見える場所に熊襲の王、タケルの宮殿があった。

「これを着ろ、千鶴。遊び女に化けて、宮殿に侵入する。」

小碓命は持ってきた荷物の中から、あらかじめ用意してきた、派手な遊び女の着るような衣装を二着取り出し、千鶴に着せた。そして、自分も女装した。

「小碓命様も、女に化けるのでございますか?」

「ああ、実は俺は女装が趣味なんだ」

遊び女に変装した小碓命と千鶴は、あっさりとタケルの宮殿に表から堂々と入り込んだ。宮殿では多くの遊女を集め、宴会の最中だった。

「お前、裸踊りをやれ」

酒に酔った熊襲の重臣の一人が千鶴に目をつけて命令した。千鶴は大人しく着物を脱ぎ全裸になると、以前の奴隷生活で仕込まれた卑猥な踊りを踊った。それが大うけした。

「お前、傷だらけの汚い体だが、なかなか面白い踊りだ。気に入ったぞ。こっちへ来て、わしのチンポをしゃぶれ」

熊襲の王タケルが上機嫌で千鶴を手招きした。千鶴が全裸でタケルの側へ近づき、チンポを口に含んでしゃぶり始めた。

「うう、気持ちいいぞ女・・・」

今までの400年に及ぶ生涯に、数百本のチンポを咥えてきた千鶴の巧みな舌技に、タケルはうめいた。そして、あまりの気持ち良さにタケルが放心状態になり、スキだらけになった時、小碓命が合図した。千鶴は、訓練された素早さで、タケルの腰の剣を抜くと持ち主の胸にズブリと突き立てた。

「熊襲の王、タケル、討ち取ったり!」

遊び女に化けていた小碓命が名乗り出て、声を張り上げた。突然の出来事に熊襲の宮殿は騒然となった。

「俺はこれから、ヤマトタケル(意味、大和の英雄)と名乗ることにする。逃げるぞ、千鶴!」

ヤマトタケルと改名した、小碓命と千鶴は騒ぎにまぎれて、血路を開き、あっさりと王のいなくなった熊襲の宮殿を脱出した。

 

この後、ヤマトタケルと千鶴は全国を旅し、父の大王に歯向かう蛮族の王達を暗殺して回った。やり方はいつも汚く、常に騙し討ちである。千鶴も色仕掛けで王達に接近し、性交中に多くの王や将軍を殺した。ヤマトタケルは若くして積み重ねられていく自分の功績に有頂天になった。そんなある時、尾張の国に滞在中、近くの伊吹山に、突然、山の神が現れ、付近の住民を襲って虐殺したり、捕らえて食べたりしているという噂を聞いた。

「ヤマトタケル様、どうか、この荒ぶる山の神を退治してくだされ」

「おう、任せておけ。この俺様の手にかかれば、山の神など一ひねりだ」

地元の有力者に美女の接待を受け、上機嫌だったヤマトタケルは安請け合いし、千鶴を伴って、二人で伊吹山と出掛けていった。しかし、ヤマトタケルにとって不幸だったのは、山の神の正体は、地球上の者ではなく、宇宙の彼方からハンティングに来ていた、この時代の宇宙人グレイだったことだった。小型の円盤で伊吹山の山林に着陸し、捕らえた村人達を料理して食べていたグレイの5人組は、アンドロイドより、二人の地球人が山道を登ってきているという報告を受けた。

「ちょうどいい。まだ、もう少し喰い足りなかったところだ。そいつらも捕獲しよう」

隊長のギ・アン・ガスが言った。高度に医学の発達したグレイの個人寿命は数千年に及ぶ。この人物は銀河警察に追われ、現代の日本でネオガイア人と交戦したグレイの密猟者と同一人物である。すぐにアンドロイド部隊が派遣され、ヤマトタケルと千鶴は捕獲されてグレイの円盤に連行された。

「化け物ども。河童の仲間か。このヤマトタケルは大王の皇子だぞ。すぐに解放しないと大和の軍勢が報復にくるぞ!」

ヤマトタケルは大声で喚きながら暴れたがグレイは平然としている。

「粋のいい奴だ。食べるのはもったいない。戦闘用サイボーグに改造しよう」

医療プログラムをインプットされたアンドロイドが呼ばれ、ヤマトタケルの手術が始まった。コンセプトは飛行用サイボーグである。両足が膝から切断され、加速用のロケット推進機と反重力装置の内臓された義足が取り付けられた。

「やめろおおお!」

手術を受けながらヤマトタケルが絶叫した。ガラスの檻に閉じ込められた千鶴はなす術も無くヤマトタケルが改造されていく様を眺めている。

(こいつら、あたしを悲惨な目に合わせた宇宙人とはまた別の種類だわ。昔、機密文書で見た、アメリカの秘密研究施設に遺体が収容されているという宇宙人かも・・・一体この宇宙にはどれぐらいの宇宙人がいるの?)

 

ヤマトタケルの改造手術が終わりに近づいた頃、レーダーを監視していた円盤のパイロットのゴ・オイ・モイが叫んだ。

「隊長!銀河警察のパトロール船が接近しています!」

「毎回毎回、しつこい奴らだ。すぐに離陸する。完成したばかりだが、この戦闘用サイボーグを出撃させて、牽制に使おう」

命令されたアンドロイド達が、改造手術の終わったヤマトタケルの手足を固定していたベルトを外した時、ヤマトタケルは不意に雄叫びを上げた。

「うおおおおおっ!」

そして、背中に取り付けられたミサイルを自らの意思で発射した。

「催眠暗示装置が効いてないのか」

ギ・アン・ガス隊長があわてたが遅かった。強靭な精神力で催眠暗示を打ち破り、暴れまわるヤマトタケルは円盤内の機器を破壊し、千鶴の閉じ込められていたガラスの檻も破った。

「ヤマトタケル様、逃げましょう」

千鶴は改造されて異形の体になったヤマトタケルの手をとって走り出した。混乱する円盤内から、壁面に爆風で開いた亀裂をすり抜けて外へ脱出する。半狂乱になったヤマトタケルと千鶴は昼夜を通して山林を逃げ続けた。円盤を破壊されたギ・アン・ガス達5人のグレイは着陸した銀河警察のパトロール船に逮捕された。

「お前達の仲間は5人だけか?」

パトロール船の指揮官であるヤ・グ・オイ船長が5人のグレイの密猟者を尋問した。

「戦闘用サイボーグが一体逃げ出した」

「なに。証拠物件としてそいつも回収せねばならん」

ヤ・グ・オイ船長はすぐに、戦闘用サイボーグの捜索にかかった。発見されたヤマトタケルは両足のロケットを噴射させ、猛スピードで空中を逃げ回ったが、太平洋上でパトロール船に捕獲された。こうして、主人を失った久石千鶴は再び一人ぼっちになり、古代世界をさまよい続けることになった。

 

物語は現代へと戻る。何度、銀河警察に逮捕されても全く懲りない宇宙人グレイの密猟者5人は何度も地球を訪れては人間狩りを行い、ある時、正月の初詣客でにぎわう神社を襲撃した。そして、散々殺戮を楽しんだあげく、若い男女ばかり70人を土産として宇宙船に詰め込むと宇宙の彼方へと飛び去っていった。彼らは地球から約一万光年離れた牧場惑星ア・ムーにあるアジトへと戻り、捕まえてきた地球人の若い男女をゆっくりと料理して食べることにした。

「今日は特別に地球の料理に詳しいネオガイア星人のシェフを呼んでいる」

ギ・アン・ガスに紹介されたのはネオガイア人のもぐりの料理人、バッカスだった。バッカスは金のためとはいえ、他の文明人を自分達の食料としてしか見なしていないグレイ5人に囲まれて震え上がっていた。

「本日はお招き頂き有難うございます。料理人のバッカスでございます。今日は地球人を素材にして、地球風の料理を披露させて頂きます。」

「もし、料理が気に入らなかったらお前を食うからな」

グレイの一人に脅迫されてバッカスは震えながら、最初の料理を運んできた。テーブルに着席し、舌鼓を打って待っているグレイ5人の前に並べていく。

「まずは、地球人女性の乳房を丸ごと使った、生肉で御座います。素材は先ほど生きた地球人をより切り取ったばかりの新鮮な肉をつかっております。」

運ばれてきたのは皿の上に二つづつ並べられた形の良い乳房だった。グレイの一人がフォークでつつくとプルンと震えた。グレイの好物は何よりも哺乳類の新鮮な生肉なのである。グレイ達はフォークとナイフを使って器用に乳房を切り分けうまそうに食べた。

「道具も地球風に、フォークとナイフを用意させて頂いております。それでは、私は次の料理の準備がありますので・・・」

バッカスは丁寧にお辞儀をすると厨房へと引っ込んだ。

 

厨房には人間を丸ごと調理できるほどの大きさの様々な調理器具が並べられていた。料理人バッカスは厨房を通り抜け、さらに奥の、材料の地球人達が閉じ込められている部屋へと調理用アンドロイドを連れて入っていった。そこには数十人の若い男女ばかりが全裸で閉じ込められていたが、いずれも、手足を食い千切られたり、乳房をえぐられた女や、チンポを切り取られた男ばかりで、五体満足のまま残っているものは数えるほどしかいなかった。彼らは食い千切られた傷口から来る痛みと、これから自分達を待っているさらに恐ろしい運命に対する絶望感に、うめき声を上げならすすり泣いていた。

「次の料理は生舌(タン)といくか」

バッカスはアンドロイドに指示し、一人の若い女を引き立てさせた。そして、開口器具を使って口いっぱいに開かせると、恐怖に震える女の舌をペンチで挟んで思いっきり引っ張り出させ、細いナイフで根元から切断した。

「あおおおおおおっ!」

女は言葉にならない叫びを上げた。バッカスは舌を切断された女が窒息して死んでしまうと他の新鮮な肉が取れなくなるので、咽喉元の気管にドリルで穴を開け、呼吸が出来るようにした。女が叫び声をあげようとすると、穴からスースーと空気がもれる。用がなくなりアンドロイドに離された女は、床に倒れこんで苦痛と恐怖にのた打ち回った。同様にして数人の男女から舌を切り取ったバッカスは、タレをつけ、皿の上に乗せてグレイ達の食卓の上に並べた。

「地球人の生舌でございます。私目が調合致しました特製のタレで味付けをしております」

「ほう、これは美味そうだな」

爬虫類より進化したグレイ達は、ピンク色の切り取られたばかりの、人間の生の舌をナイフとフォークを使って器用に切り分け、おいしそうにむさぼった。彼らは今のところ、バッカスの料理に満足しているようだ。

 

続いてバッカスは地球人達の中から一人の女性を選び出した。その女性は北村舞子(26歳)結婚2年目の新妻だった。生まれたばかりの赤ちゃんを連れて夫とともに初詣に出かけたところを、宇宙人グレイの襲撃に巻き込まれて連れ去られてきたのだ。一緒にいた夫と赤ちゃんは騒ぎの中、どうなったのかわからない。舞子は着ていた晴れ着を脱がされ、全裸で他の地球人とともに監禁されていたが、豊満なEカップの乳房に目をつけたバッカスによって特別に体のどの部分も喰われないで、五体満足のままでいた。舞子はアンドロイドによってグレイ達が食事をしている食卓の横に連れて行かれると、両手を後手にベルトで拘束され、Eカップの乳房に搾乳機を取り付けられた。

「咽喉が渇きましたら、デザートに地球人女の母乳も用意してございます。絞りたての人乳をご賞味くださいませ」

バッカスが説明するとグレイの一人、ギ・アン・ガスがコップを差し出した。

「一杯もらおうか」

ギ・アン・ガスが搾乳機のスイッチを押すと、機械が動き出し、舞子の乳房を絞り始めた。チューブを白い母乳が流れ、蛇口からコップになみなみと注がれる。ギ・アン・ガスは舞子の母乳を一気に飲み干すとゲップをした。

「うまい、まろやかな舌ざわりが最高だ。もう一杯くれ」

再び、ギ・アン・ガスはコップを蛇口の下に置き、搾乳機のスイッチを押したが、今度は半分ぐらいまで注がれた時点でいくら絞っても、それ以上母乳が出なくなった。乳房を無理矢理きつく絞り上げられいる舞子が痛そうに顔をゆがめている。

「おい、出ないぞ」

バッカスがあわてた。

「申し訳ございません。一度に大量には母乳が出ないのでございます。乳房がはって来るまでしばらく間をあけてください。その代わりにこちらを・・・」

バッカスは直立不動で立っている舞子の足を開かせ、股間にペニス型の愛液吸引機を差し込んだ。刺激を倍増させて愛液の分泌をよくするために肛門にもバイブレーターが挿入される。愛液吸引機のスイッチを入れると舞子は快楽に腰を振り始めた。

「あううう、気持ちいいい!」

愛液吸引機から搾り取られた愛液がチューブを通って、蛇口からドロリとコップに流れ出す、しかし、コップ一杯になるまでにはかなりの時間がかかりそうだ。グレイ達がイライラし始めた。

「デザートはもういいから、早く、次の料理を持って来い!」

「は、はいっ!かしこまりました!」

料理人バッカスは、あわてて再び厨房へと引きこもった。

次に運ばれてきた料理は、寿司だった。しかしネタに使われているのは人間の女性の性器だった。シャリの上に乗せられた女性器がまるでアワビのようである。

「これは、地球の寿司という料理でございます。地球から取り寄せましたコシヒカリという穀物の上に、切除した地球人女性の性器を乗せておりますです」

バッカスが説明し、グレイ達は寿司を手づかみにして頬張った。

「何か、舌がツンとするぞ」

「それは地球のワサビという調味料でございます」

続いて運ばれてきたのはカレーライスだった。一見、普通のカレーライスなのだが乗っている具が、地球人男性のチンポである。

「チンポソーセージカレーでございます。」

グレイ達はスプーンを使って食べ始めたがこれは口に合わなかったようである。いきなり、皿をバッカスめがけて投げつけた。

「なんだ、この味は!こんなものが喰えるか!俺たちグレイは植物性の食べ物はもともと苦手なんだ!それに、どちらかと言うと肉も生のほうがいい!」

「申し訳ございません。どうか平にご容赦を・・・」

バッカスは怒鳴り散らすグレイ達に、自分が食べられるのではないかという恐怖に駆られ、土下座して平謝りに謝った。

 

惑星ア・ムーは宇宙人グレイの支配下にある牧畜惑星である。気候も温暖で自然に恵まれ牧畜に適している。多くの食肉業者がこの惑星に事業所を構え、グレイの食料となる家畜の飼育と繁殖にあたっていた。この星の輸出する主な家畜は地球に起源を持つ人間だった。数十億人のネオガイア人の同類が狭い厩舎の中に与えられたスペースでブロイラーのように飼育されている。彼らはネオガイア人達がグレイの元から独立した時に参加できず家畜のまま残ったもの達の子孫であった。グレイの中でも有数の食肉業者の社長であるジ・モル・モンはこう語る。

「ネオガイア星人たちの母星ももともとは、ア・ムーと同じような牧畜惑星だったんだ。ところが、その星を管理していた精肉会社が不景気で倒産しちまって、そのまま、星自体が放棄されちまったんだな。その後、飼育されていたネオガイア星人の先祖達が野生化した。そして数百年するうちにグレイ達の残していった文献や技術を、アンドロイドやコンピューターの助けを借りて習得し、一人前に科学技術を身につけたと言うわけだ。今じゃ一人前に星間国家として認められているらしいが、俺からすれば、片腹痛くてしょうがないね!」

そのジ・モル・モルは牧場惑星ア・ムーで今、新しい食肉ブランドの開発を手がけていた。今のところまだ、公表し市場に出荷できる段階には至っていないが、その品種は厩舎の一角で順調に繁殖を続けている。それは一年前にコネのある銀河警察より安く払い下げてもらった地球の名門私立清林館高校の男女生徒および教員の約千人だった。彼らは狭い厩舎の中で毎日、精液、愛液、母乳を搾り取られ、さらに繁殖のためのセックスを強要されていた。一年前から飼育されている女子生徒と若い女教師のほとんどは種付けによって妊娠し、一人目の赤ちゃんを出産していた。そしてその後すぐに再び、種付けをされ、次の子供を身ごもっている。一方男子生徒と男子教師の方は、一部の種人間に指定されたものを除いては、すでに試験的に出荷が始まっていた。栄養価の高い飼料をたらふく食べさせられ、太らされたあげく屠殺されるのである。女子生徒から生まれた赤ちゃんは別の厩舎に移され、専門の飼育アンドロイドによって大切に飼育されている。名門清林館高校のブランド肉は急ピッチで繁殖が行われていたが、本格的に食肉市場に出荷され、世間にそのブランド名が認知されるまでには、まだまだ年月がかかりそうだった。

 

牧畜惑星ア・ムーに一隻の宇宙船が接近していた。銀河警察所属の小型パトロール船である。パトロール船がア・ムーの首府にある宇宙港に着陸すると、4体の地球人サイボーグ達が地表に降り立った。サイボーグレッドこと工藤明日香(28歳、元スチュワーデス)、ブルーこと清水優香(23歳、元シンクロ選手)、ホワイトこと桐生麗美(20歳、元フィギュアスケート選手)、ブラックこと奥平渚沙(26歳、元SMクラブ女王)の4体である。彼女らは惑星ゴルゴーンでの作戦の後、大損害を被ったネオガイア星宇宙艦隊の莫大な額に上る損失を僅かでも穴埋めするために、銀河警察に売却されたのだ。彼女らのボディをケアするメンテナンス要員はいないため、負傷や故障が発生した場合は冷凍保存されてネオガイア星の宇宙軍本部に送り返されることになっている。そして修理が可能な場合は、再び銀河警察に返却されるのだ。4体は銀河警察の指示どおり、宇宙港で空中パトカーに乗り換えると、郊外にあるグレイの密猟者達のアジトへと向かった。彼らの逮捕が今回の任務である。いくら犯罪者とはいえ相手はグレイであるため、逮捕の際は充分注意し、例え抵抗しても負傷させることのないよう厳命されている。4体のサイボーグは、気付かれないようにアジトである豪邸から少し離れた場所に空中パトカーを着陸させ、慎重にアジトに接近した。

「あたしは、空から突入して相手の注意を引き付けるわ。その隙にみんなは正面から侵入して」

リーダーである明日香が指示し、背中の半重力装置を使って空中に舞い上がった。屋敷の上空を飛ぶと、たちまち監視アンドロイドに発見され、屋敷中に警報が鳴り渡る。同時に残りの3体、優香、麗美、渚沙が正門から突入した。4体のサイボーグとアンドロイド達の激しい戦いが始まった。

「何事だ!」

食堂で、人間の脳ミソで作った味噌汁を飲んでいたギ・アン・ガスが叫んだ。

「銀河警察のガサ入れのようです。サイボーグ4体がアンドロイドと交戦しています」

「くそっ、豚箱はもうこりごりだ。何とかそいつらを倒して、高飛びするぞ」

「隙を突かれたために形勢が不利です。我々のアンドロイドが押されています」

「食材どもに催眠暗示をかけて、戦いに参加させろ。弾よけぐらいにはなるだろう」

倉庫に食材として監禁されていた地球人の生き残り40人が、即席の催眠暗示をかけられ、サイボーグたちに襲い掛かった。彼らは全裸であったが体中のいたるところを食い千切られたり、食材に使うために切り取られたりして、五体満足な者はほとんどいない。

「何なのこいつら!」

サイボーグホワイトの麗美が叫んだ。ゾンビーのように襲い掛かってくる食材たちはかなり不気味である。

「地球人のようだけど。でも、任務を遂行するには殺るしかないわね。」

渚沙が右手の電気ムチを振るって容赦なく食材たちを黒こげにしていく。麗美も義足の足裏の超合金カッターを使って、食材たちの手足や胴体を切断していった。

 

「ギ・アン・ガス隊長、食材どもが押されています。アンドロイドも数が減っています」

「他に戦闘に使えそうなものはないのか?地下の保管庫を探してみてくれ」

「はい・・・あ、こいつが使えるかもしれません。1600年前に保管庫に冷凍して放り込んだまま忘れていたサイボーグが一体います!」

「何でもいい、そいつを解凍して戦闘に参加させろ」

グレイ達は冷凍保存されていたサイボーグの解凍作業にかかった。やがて目を覚ましたそのサイボーグは古代日本の英雄ヤマトタケルを改造したグレイ製の戦闘用サイボーグだった。1600年前に銀河警察に証拠物件として押収され、返還された後、冷凍保管庫に放り込まれて、そのまま忘れ去られていたのだ。永い眠りから目を覚ました英雄ヤマトタケルは催眠暗示に従い、明日香たちサイボーグ戦隊の前に姿を現した。

「ロケットパンチ!」

ヤマトタケルの右腕が発射され、麗美の腹に直撃した。

「ぐふっ!」

麗美の内臓が破裂し、その場に崩れ落ちた。

「このおお、大人しくあたしの前に跪きなさいよ!」

渚沙が右腕の電気ムチを振るって襲い掛かったが、あっさりとムチをヤマトタケルの左手に絡めとられ、圧倒的なパワーで引き千切られた。

「健吾、メガ粒子砲で狙撃するわ」

明日香が自分の下半身と一体化している四足サイボーグの中山健吾(29歳、元銀行員)に言った。健吾が素早く、明日香の指示に従って背中のメガ粒子砲の標準を定めたが、ヤマトタケルの動きの方がはるかに早かった。

「ミサイル発射!」

ヤマトタケルの背中からミサイルが発射され、明日香の下半身である健吾の体に直撃した。

「ぐわああ・・・あ、明日香、やられちまった・・・」

健吾の体が粉々に吹き飛び、血だらけになった首が床に転がった。

「健吾!」

「明日香・・・君と一体になれて幸せだった・・・」

健吾が事切れた。明日香は絶叫しながら泣きじゃくったが、下半身を失ったため、すぐに出血多量で気を失った。

(くっ、残念だけど、こいつには勝てない・・・)

あっという間に二人の仲間を倒された渚沙は、即座に状況を判断し、あっさりと姿をくらませた。残された優香は呆然と立ちつくした。

「ちょ、ちょっと、みんな、待ってよ・・・あ、あたし一人で、どうしろっていうの!」

震えている優香の方に勝ち誇ったヤマトタケルがゆっくりと歩み寄ってくる。優香は恐怖に駆られヤマトタケルの前に体を投げ出し、土下座した。

「ごめんなさいっ、許して下さい。なんでもしますから命だけは助けてくださいっ。悪気はなかったんですっ!」

ヤマトタケルは足元に土下座して必死で哀願する全裸の美女を見下ろした。冷凍されていたとはいえ、1600年ぶりに目にする女の体である。ヤマトタケルの股間のチンポがむくむくと屹立した。

「女、オマンコを開け、犯してやる」

「はいっ!」

優香は仰向けにひっくり返り、足を開いて、オマンコの割れ目をぱっくりと全開にした。ヤマトタケルがかがみこんで優香の腰を荒々しく掴み、屹立したチンポを挿入して、腰を降り始める。

「ああ、いい!とってもいいですうう・・・もっと奥まで突いてください!」

優香は臆面もなくよがり声を張り上げ、ヤマトタケルはさらに激しく腰を振った。

「ああ!いくううう!」

優香がオルガスムスに達した。その瞬間、起爆装置が作動し、優香の子宮に仕掛けられていた魚雷が発射され、大音響の爆発音と共にヤマトタケルの下半身を吹き飛ばした。

「ぐわああ!」

「な、なに?勝ったの?」

優香は無意識の勝利に呆然とし、粉々になったヤマトタケルの肉片と返り血を全身に浴びながら呟いた。

 

グレイの密猟者5人とネオガイア人の料理人バッカスは、屋敷から逃走したが、高飛びのために宇宙港へ向かう途中で、銀河警察の要請をうけた惑星ア・ムーの地元警察に逮捕された。負傷したサイボーグ戦隊のメンバーは冷凍されて製造元であるネオガイア宇宙軍の本部へと送り返された。手当てと修理に当たったアンドロメダ女医は、お手上げだ、と言わんばかりに肩をすくめて渋い顔をした。

「渚沙と優香は軽傷なので問題ないわ。麗美も破裂した内臓を人工臓器に置き換えれば大丈夫よ。でも健吾は粉々になっているので、もう元には戻せないわ」

「上半身の明日香は気絶しているだけみたいだが」

サイボーグ戦隊の元司令官だったイカロスが尋ねた。

「下半身を機械化すれば、復活させることは出来るけど、それじゃあアンドロイドとほとんど変わらないわ。戦闘用として使う意味がない・・・」

「脳内コンピューターのデータだけ抜き取って、廃棄処分にするしかないか」

「うーん、そうねえ・・・でも、明日香は記念すべき地球人サイボーグの第一号機よ。何か別の形で残しておけないかしら」

アンドロメダ女医とイカロスは話し合った結果、明日香の下半身に安物の雑用アンドロイドのボディをつけ、雑用サイボーグに改造することにした。両腕のレーザー銃とレーザーサーベルは外され、かわりに右手にU字型のマジックハンド、左手に清掃用のホウキが取り付けられる。蓄積された脳内コンピューターの戦闘プログラムはバックアップをとった後に消去され、かわりに掃除や洗濯などの雑用プログラムがインプットされた。生身の部分である上半身から消化された食べ物は下半身の機械部分を通って人口肛門より排出される。したがって明日香は普通通り、水や食料を摂取しなくてはならない。修復された明日香は目を覚まし起き上がった。下半身は安物の機械のため人工皮膚などは張られておらず、不恰好な黒光りする金属は中古品のパーツを流用しているために所々が錆びたり、傷がついたりしている。歩くとギシギシと音がした。上半身は当然、裸のままである。

「健吾、健吾はどうなったの?」

新しい自分の下半身を見て、明日香が悲痛な叫び声を上げた。いつもそこにいる筈の健吾がいなくなっている。アンドロメダ女医が冷たく突き放すように言った。

「健吾は死んだわ。明日香、あなたはもう、戦闘には参加しなくていいのよ。これからは雑用アンドロイドとして生きていくの。そうねえ、とりあえずは宇宙軍本部ビルで雑用アンドロイドたちと一緒に清掃の仕事をしてちょうだい」

明日香は健吾がもう復活しないことを知り悲しみに暮れた。優香、麗美、渚沙の3体のサイボーグは修理が終わると再び、銀河警察へと戻って行った。宇宙人に拉致される前は国際線の美人スチュワーデスだった明日香は肉体の半分以上を、おぞましい機械のボディに改造され、宇宙軍本部ビルで、日々、雑用に追われることになったのである。

 

第51話 人間厩舎物語

 

栄光女子体育大学の陸上部キャプテン、沢井照美(21歳)は、宇宙人に誘拐され、地球から約5000光年離れた惑星ネオガイアで、悪魔的なスポーツ競技に出場させられていた。ともに誘拐された百数十人の女子大生達のうち、競技中に死亡したり重傷を負うものも後を絶たなかったが、沢井照美はどうにか生き残り、日夜、残虐な競技や試合に出場する毎日を送っている。照美は、投与されたマゾ化薬によって、鞭で打たれると、大量のエンドルフィンを脳内に分泌し、体力の限界を超えた力を発揮することが出来る。そのため、照美の背中は鞭で付けられた無残なミミズ腫れで埋め尽くされていた。そんなある日、競技場の狭い控え室で他の女子選手達と一緒に待機していた照美のもとに、一人のネオガイア人が訪れた。彼は、ソロン財閥総帥のお抱え調教師のミノスだった。

「お前が、地球人奴隷の中で最も成績優秀な陸上競技の選手だな」

「はい、そうです」

「喜べ。お前は、栄光あるわが総帥、ソロン様の乗馬に選ばれた。今から、乗馬としての改造手術と訓練を行うから、私と一緒に来るのだ」

照美は従うしかなかった。何をされるのかはわからないが、薬品の投与によって重症マゾになっってしまった照美には従順に運命に従うことこそが喜びなのである。照美はソロンの豪邸に連れて行かれ、自家用手術室で、お抱え外科医のヒポクラテスによって改造手術を受けた。

「まず乗馬に腕は必要ないから、切断する」

ヒポクラテス医師はレーザーメスで手術台に拘束された照美の両腕を肩口から切断した。いくらマゾになったとはいえ、麻酔なしで行われる切断手術の恐ろしい激痛に、照美の絶叫が手術室にこだまする。すぐに傷口は有機接着剤と細胞回復促進剤によって癒着された。その後、拘束具が外されて起立させられた照美の背中に、鐙(あぶみ)つきの鞍がおかれ、口には手綱つきの轡(くつわ)がはめられた。

「あおおお、あたしは、どうなるのですか?」

「傷口がふさがり次第、乗馬としての厳しい訓練を行う。お前の自慢の脚をこれからは、ソロン様を背中に乗せて運ぶために役立てるのだ」

3時間後、豪邸の広大な庭の一角にある運動場で、調教師ミノスによる照美の訓練が始まった。腰を90度に曲げた照美の背中にミノスがまたがり、手綱を握る。照美の鼻先には棒の先から紐で垂らされたニンジンがぶら下げられた。

「走れ、照美!」

「はい」

「はい、じゃない。ヒヒーンだ!」

「ヒヒーン!」

ピシリとお尻に鞭を当てられ、照美は走り出した。腰を90度に曲げ、背中に人間一人を乗せて走るのはかなりの重労働である。しかも両腕が無いため、体のバランスが取りにくい。すぐに、息が切れて汗だくになり、無理な姿勢で、曲げている腰に恐ろしい痛みを感じ始めた。

「フラつくんじゃない、しっかり走れ!まずは運動場を100周だ!」

照美が少しでもフラつくとミノスの叱責が飛んだ。裸のお尻に容赦なく鞭が入れられ、脇腹にかかとの蹴りを入れられる。たちまち照美のお尻と脇腹は血が滲み、蚯蚓腫れと痣だらけになった。だが逆に、重症マゾである照美は痛みを感じることによって、体力の限界を乗り越え、走り続けることが出来るのだ。栄光体育大学陸上部キャプテンとして様々な大会で輝かしい成績を収めてきた沢井照美は、目の前にぶら下げられた、永久に追いつけない、ニンジンにヨダレを垂らしながら、人間馬として走り続けるのだった。

 

ネオガイア星の首都メガポリスにある政府ビルでは、経済界のVIPを集めて経済最高会議が、定期的に行われていた。その会議にソロン財閥の総帥であるソロンは、すっかり調教された人間馬の沢井照美に乗って出席した。他のネオガイア人の出席者達は、好奇と羨望の眼差しで、人間馬の照美を見た。

「ソロン総帥。なかなか、いい乗り物をお持ちですな」

プロメテウス経済長官が最初に讃えた。

「ほう、地球人奴隷ですか。現在、あなたのソロングループは事実上、地球に関する権益を一手に独占しておられますからな」

ソロンの商売敵であるキモン財閥のキモン総帥が皮肉混じりに言った。ソロンは苦笑いした。

「ならば、皆様方にも地球の人間馬を使って頂けるよう、我グループの観光部門で乗馬クラブを開設いたしましょう。そこで人間馬の乗り心地を十分楽しんでいただいて、気に入った人間馬がいれば、お買い上げいただけるようにいたしましょうか?」

「ふむ、そうして頂けると嬉しいですな。私もぜひ、人間馬の乗り心地を味わってみたい」

「ならば、早速、地球の支社に連絡して、新たな人間馬を調達させましょう」

ソロンは気前良く笑いながら言ったが、経済最高会議の他の出席者達は、いつの間にソロングループが地球に支社を置いたのか、油断できない奴だ、と言わんばかりに表情をこわばらせ、あらためてソロンへの警戒心を強めた。

 

地球の周回軌道を回る、宇宙調査船のアリストテレスのもとに、新たな命令書が届いていた。

捕獲依頼書

条件1.  性別女性、年齢15~25歳

条件2.  脚力に優れたスポーツ選手

条件3.  なるべく様々な人種を捕獲すること。美人であることは必須。

条件4.  人数、20

 

命令書を読んでアリストテレスはうんざりとした。

(全く、宇宙科学技術省は、なんでこう、いつもいつもソロン財閥の言いなりなんだ。いくら、莫大な資金援助を受けているからって、これじゃあ、まるで下請企業じゃないか!)

ぶつぶつ言いながらもアリストテレスは地上をX線望遠鏡で走査し始めた。なるべく世界中の様々な国をズームアップし、選りすぐりの美女を、物質転送機のビームで捕まえていく。虫取りアミで蝶々を捕まえるより簡単である。転送室で実体化した、世界の美女達は、アンドロイドによって取り押さえられ、冷凍カプセルに詰め込まれて、無人連絡船にギュウギュウ詰めにされてネオガイア星へと送り出された。そして、約1週間の旅の後、ネオガイア星に到着すると、解凍され、ソロングループの乗馬クラブに引き渡された。

「改造手術は、この前の地球人奴隷と同じスタイルでいいですか?」

外科医のヒポクラテスが乗馬クラブの責任者になった調教師ミノスに尋ねた。ミノスは頭をひねった。

「そうだなあ、半分はそれでいいが、残りの半分は色々なバージョンに改造してみてはどうだろう。二足歩行の馬だけではなく、四足の馬も作ってみると面白いかもしれん」

手術が始まり、最初、白人黒人取り混ぜた世界の美女達は、激しく罵ったり、暴れたりして抵抗したが、やがてマゾ化薬を投与されると大人しくなった。手術が終わり、全裸の肉体に馬具を取り付けられた美女達の調教がはじまった。乗馬クラブに雇われたネオガイア人のプロの調教師達が調教にあたる。クリスティ・コリンズ(19歳、白人、金髪碧眼、国籍イギリス、オリンピック出場予定、走り高飛び選手)は両腕を肩から切断され、ネオガイア人の調教師を背中に乗せて、馬場を快走した。

「ギャロップ!」

クリスティは鍛え抜かれた足で早駆けし、コース上に置かれた障害物のハードルを難なく飛び越えていった。

「すげえな」

ミノスは感心した。一方、アマンダ・ウィリアムズ(22歳、黒人、国籍アメリカ合衆国、オリンピック出場予定マラソン選手)も、両腕を切断され、調教師を乗せて馬場を走っていたが早駆けはあまり得意ではないようだった。そのかわり、いくら走っても呼吸を乱さず、汗も最小限度しかかいていない。

「あいつは、長距離走行用の人間馬だな。遠乗りにむいているかもしれん。」

ミノスは調教の様子を観察しながら、一頭一頭の人間馬の長所や短所をファイルに書き込んでいる。人間馬たちはネオガイア星の重要人物たちを乗せる大切な乗り物になるのである。タチアナ・カリーニナ(18歳、白人、黒髪、灰色の眼、国籍ロシア、オリンピック出場予定、短距離選手)は全く改造手術も受けず、マゾ化薬も投与されていなかった。そのため、背中の鞍に乗ろうとしたネオガイア人の調教師を必死に暴れて振り落とそうとした。

「なんなんですか、この馬は!」

調教師がミノスに助けを求めるように叫んだ。

「はっはっはっ!そいつは暴れ馬だよ。そういうのが一匹混じっていても面白いかと思ってな。気の荒い馬を無理やり乗りこなしたい、と言う買い手も中にはいるかもしれん」

大人しく言うことを聞かないタチアナは、調教師に激しく鞭打たれていたが、そう簡単には抵抗するのをやめようとしなかった。タチアナの調教には手間と時間がかかりそうだ。李知姫、李英姫(17歳、双子の姉妹、国籍韓国、オリンピック出場予定リレー選手)は両腕の切断手術は受けなかったが、従順に命令を聞くようにマゾ化薬を投与され、四つん這いの全裸姿で馬車に繋がれていた。全く同じ、瓜二つの容姿を持つ李知姫、李英姫姉妹は二頭立ての馬車をひく人間馬にピッタリだったのだ。馬車に乗った調教師に背中とお尻を嫌というほど鞭打たれ、双子の姉妹は必死で馬場を走り回った。

 

一日の調教が終わると人間馬たちは、乗馬クラブの厩舎へと収容された。鉄の柵で仕切られた狭いスペースに一頭一頭、別々に繋がれる。さすがに轡や鞍などの馬具は外されたが、代わりに、逃げないよう鎖つきの足枷が付けられた。厩舎の中には布団はなく、ワラがしかれている。通路側の柵の前には溝があり、そこに餌が流し込まれるようになっていた。トイレは垂れ流しであり、毎朝、雑用アンドロイドが掃除にやってくる。人間馬の肉体も毎朝、調教に出る前にホースで水をかけられ、タワシでゴシゴシとこすられるのだ。金髪碧眼のイギリス人女性、クリスティ・コリンズは最初、両腕を切断されているため、ウンチをした後、お尻を拭くことも出来ず、気持ち悪さと惨めさに涙を流していた。おまけに、マゾ化薬を打たれて火照った体をオナニーで沈めることも出来ない。仕方なくクリスティは厩舎の柱を両脚ではさみ、オマンコを柱の角に押し付けて、腰を上下に動かし、オナニーをするしかなかった。

「淫乱な雌馬どもめ。腕もないのにオナニーか」

見回りに来た調教師ミノスが苦々しげに言った。韓国人の少女、李知姫、英姫姉妹だけは馬車に繋がれたままである。将来、馬車の持ち主が、緊急に外出しなければならない時、いつでも出発できるように、今のうちから夜眠るときも馬車から外されることはないのだ。知姫と英姫もマゾ化薬を打たれており、火照った肉体を沈めるために、抱き合って互いのオマンコをまさぐり合っていた。

「世話係の雑用アンドロイドの数が足らんな。明日、追加で調達できないか本社の資材課に掛け合ってみよう」

ミノスが翌日、資材課に連絡すると、直ちに一体の雑用アンドロイドが送られてきた。それは、宇宙軍本部ビルよりソロンの会社に払い下げられていた元戦闘用サイボーグの工藤明日香(28歳)だった。戦闘で再起不能になった明日香は、今では全ての武器を取り払われ、代わりに両腕にU字型マジックハンドとほうきを取り付けられている。生身の肉体である上半身には、黒と白のお仕着せのメイド服をイメージさせるボディペインティングが刺青されている。下半身は安物のアンドロイドのパーツを流用した錆かけた中古の機械だ。戦闘用サイボーグとしての輝かしい戦歴を誇る明日香はその日から、乗馬クラブで人間馬たちの世話にあたることになった。仕事内容は、調教が終わった後、人間馬に餌をやることと、毎朝、糞尿の後始末をし、人間馬たちの体を洗うことである。明日香は一生懸命働いたが、ミノスには雑用アンドロイドだと思われていたため、食事を貰うことが出来なかった。

「お腹が減って死にそうなんです。何か食べる物を頂けないでしょうか?」

「なんだと。どうして雑用アンドロイドに飯を食わせなきゃいけないんだ!他のアンドロイドは充電するだけで、ちゃんと働くぞ!」

「あたしはアンドロイドじゃなくてサイボーグなんです。下半身と両腕は機械なので充電すれば動くのですが、上半身は人間のままなので、何か食べ物を頂かないと・・・」

「そんなことは資材部から聞いてないぞ。とにかくここには雑用アンドロイドに食わせるようなものは何もない。人間馬の餌の残りカスか、やつらのクソでも食っておけ!」

ミノスに素気無く断られ、明日香は言われたとおり、人間馬の残飯を漁るしかなかった。しかし、餌の量もきちんとカロリー計算をされ、人間馬の頭数分しか用意されていないため、残りカスといっても殆ど出ない。仕方なく明日香は毎朝の掃除の時、空腹を満たすために人間馬たちの排泄物を口にするしかなかった。

「ねえ、お尻がふけなくて気持ち悪いの。あたしのお尻綺麗にしてくれない?」

明日香は黒人女性のアマンダ・ウィリアムズに声をかけられた。アマンダの柵に入っていって排泄した後のお尻を拭こうとしたが、U字型の安物のマジックハンドでは複雑な作業ができず、うまく拭くことが出来ない。

「何やってるの、この役立たずのアンドロイド!」

アマンダに叱責されて明日香は仕方なく四つん這いになり、舌でアマンダの肛門を清めることにした。幾度かの激しい近接戦闘で明日香の歯は半分以上が折れ、顔にも無数の無残な傷痕がある。明日香が舌でアマンダの肛門を清め終わると、今度は別の厩舎から金髪のクリスティが声を掛けてきた。

「ねえ、明日香。あたしのオマンコも舐めてよ。あなたの口でイカせて頂戴。あたし、腕が無くて一人エッチが出来ないから、気が狂っちゃいそうなの!」

明日香は仕方なく言われるままにクリスティの柵に行き、金髪の陰毛が生えるオマンコに顔をうずめた。

「ああ!やっぱり柱より、人間の口でして貰うほうが、気持ちいいわ!」

クリスティは恥じらいも無く、厩舎中に響き渡るほどのよがり声を張り上げた。

「あたしもして!」

「あたしのお尻も綺麗にして!」

それを聞きつけた人間馬たちが次々に明日香に呼びかけた。こうして明日香は両腕の無い人間馬たちの間で引っ張りだこになり、口での肛門洗浄とクンニリングスを毎日行う係になったのである。

 

人間乗馬クラブで飼育されることになった世界のスポーツ美女達は、一週間の厳しい調教の後、初めて来客を受け入れることになった。乗馬クラブの会員に登録されているのは、いずれもネオガイア星の政府高官や財界人達である。彼らは目の色を変えて先を争うように人間馬達に試乗し、丸一日かけて乗り心地を吟味した挙句、気に入った馬を買って帰ることにした。キモン財閥のキモン総帥は、金髪のイギリス人女性、クリスティを気に入ったようだった。

「あの馬を売ってくれんかね」

乗馬クラブの開設初日にVIP達の接待をかねて視察に来ていたオーナーのソロンは、しめた、とばかりに微笑んだ。

「お気に召しましたか。値段は特別に20万タレントで結構です」

「そんなに安いのかね!」

キモンは莫大な財産の使い道に困っているような大金持ちの男である。ポケットから携帯用の端末を取り出すと電子マネーで、その場で支払った。他の要人達も次々に人間馬たちを購入した。乗馬クラブの開設初日に20頭いる人間馬のうち11頭に買い手がついた。

(こんなに好評だとは思わなかった。早速、追加で地球から人間馬に改造するための美女を調達せねばならんな)

ソロンは予想を超える大反響に驚いていた。そして、次のネオガイア星経済最高会議には、出席者達はおのおの、ソロンから購入した人間馬に乗ってやってきた。ほぼ全員が御満悦の様子であったがキモンが苦情を漏らした。

「ソロン総帥、うちのクリスティは、柱の角でオナニーばかりして困っているんだ」

「ハッハッハッ、もっと厳しくしつけないといけませんな。無断でオナニーをしたら食事を抜くとか」

ロシア人のタチアナ・カリーニナを購入したプロメテウス経済長官も不平を漏らした。

「あいつはとんでもない暴れ馬だ。無理やり調教するのもまた一興だと思ったのだが、見てくれこの傷を!」

プロメテウスは袖をまくって、両腕のひじについた擦り傷を見せた。

「振り落とされたときにつた傷だ。タチアナにはその後、泣いて詫びを入れるまで、電撃棒で滅多打ちにしてやったが・・・」

「ハッハッハッ、まあ、事故には充分、気を付けて頑張ってください」

ソロンは軽く流した。こうして、ネオガイア星の要人達の間で、地球出身の人間馬を所有することがステイタスとなり、密かなブームとなったのである。

 

第52話 占領放送局

 

ネオガイア星の要人達の間で人間馬がブームになっていた頃、5000光年離れた地球の宇宙人占領地区では広報士官のイソップが、地球人向けの占領放送を伝えるための放送局の開設準備にあたっていた。

(アナウンサーやレポーター、アイドルグループなんかも必要だな)

放送局の開設に関して全てを一任されているイソップは、必要な人材の調達を衛星軌道上のアリストテレスに依頼した。占領地域に住む30万人の地球人の中からだけでは人材が限られているため、宇宙人の来襲のニュースなど他人事のように普通の生活を続けている外界から、拉致することにしたのだ。日本政府も宇宙人に関しては厳しい報道管制を強いており、占領地域の外に住む、一般の国民はあまりパニック状態には陥っていない。瞬間物質転送機で拉致され、衛星軌道上の宇宙船を経由して送られてきたのは、芸能界で人気爆発中の少女アイドルグループだった。14歳から20代前半までの年代の7人で構成される美少女たちは、コンサート会場から拉致されて来たために、露出度の高い、きらびやかな衣装を着ていた。アンドロイドに取り押さえられて、怯えている7人の美少女を眺めて、イソップは思案に暮れた。

(うーん、この娘達を使って、地球人にネオガイア星人の恐ろしさを思い知らせるためにはどういう演出をすればいいかな?)

なかなか、良いアイデアが浮かばないイソップは、恐ろしい拷問アイデアを次々に提案することで知られる、宇宙拷問研究所のピタゴラス博士に意見を求めることにした。招待されて、7人の美少女を観察したピタゴラス博士はすぐさま、コンセプトを決めた。

「大船に乗った気持ちで、私に任せたまえ」

ピタゴラス博士はアンドロイドに指示し、美少女達の加工にかかった。イソップが期待に胸を膨らませ、固唾を飲んで見守る中、まず一人の少女をベットに押さえつけ、片足を頭上に上げさせ、ふくらはぎと額に金属ベルトをはめて、連結させ、固定した。

「痛い!痛いよー、股が、股が裂けちゃうよー!」

日々のダンスのレッスンで鍛えられているとはいえ、無茶な姿勢を力ずくで取らされ、少女は苦痛に泣き叫ぶ。しかし、ピタゴラス博士はサディスティックな微笑みを浮かべるだけである。

「立て。一本足でうまくバランスを取って起立するんだ!」

少女はアンドロイドによって、無理やりベットから下ろされて直立させられた。左足がまっすぐ頭上に高々と掲げられ、180度開いた股間はパンティが丸見えで、張り切った股の腱が今にも切れそうだった。少女は股を極限まで割り裂かれ、激痛に耐えるために、恥ずかしさを感じている余裕はなかった。一本足で直立した少女の体は見事にアルファベットのIの字型になっている。

「痛いですう!お願いします、早く、このベルトを外してください!」

「何を言っているのかね。残念だがそのベルトはもう永久に外れんよ。電子ロックを外すにはパスワードがいるが、今、適当に設定して、そのまま忘れてしまった。メモは取っていない」

ピタゴラス博士に意地悪気に言われて、少女は痛さと絶望感に号泣した。

 

その少女に続いて、7人のうち4人までが同じスタイルに金属ベルトで固定された。いくら若いとはいえ、体の固い人間には恐ろしい苦痛である。一人の少女は股関節を脱臼して気絶した。

「全員同じ格好では、芸がない。残りの3人は別のスタイルにしよう」

ピタゴラス博士が提案し、今度は残りの3人のうち一人の少女に床の上で仰向けにブリッジをするように命令した。恐怖に震えた少女は言われたとおり海老ぞりになり、ブリッジをする。すかさず、ピタゴラス博士はアンドロイドに命じて、少女の首と足首に金属ベルトをはめ、密着連結させてロックした。少女は極限まで反り返ってブリッジをしたまま、体勢を変えることが出来なくなった。

「く、苦しいです。は、外してください・・・」

「ギャハハハハ、話を聞いていなかったのかね。お前のも同じだ。そのベルトは永久に外せんよ」

「そ、そんな。苦しい・・・」

残りの二人も同じスタイルを取らされ、永久に外せない金属ベルトで固定された。

「イソップ君こんなもんで、どうかね?」

ピタゴラス博士とイソップは無理な姿勢をとらされ、苦しそうにうめき声を上げているアイドルグループの7人の少女達を眺めて相談した。

「そうですねえ。彼女らには、放送を見る地球人にも判りやすいように、地球風のグループ名をつけましょう。『軟体ガールズ』なんてどうです?このままだと人数が多くて出番が限られてくるので、一本足の『I字開脚組』と、ブリッジしたスタイルから『Ω屈曲組』にユニットを分けて活動させるってのはどうですか?」

「いいんじゃなかね、イソップ君。その辺は君の方が専門家だ、任せるよ」

宇宙人占領放送局、初のアイドルグループの誕生に、さらに振り付け師や、スタイリスト、作曲家なども占領地区の外から拉致されてきた。彼らは逆らえば殺す、と脅されてネオガイア人達の厳しい監視の元に『軟体ガールズ』のデビュー曲の発表に向けてレッスンを行った。無理な姿勢になかなか慣れることの出来ない美少女達は、体を少しでも柔らかくするために大量の酢を飲まされた。

 

二週間に渡る短期集中型の厳しいレッスンが続けられた。『I字開脚組』の4人は一本足で立ったり、ピョンピョン飛び跳ねて歩くことに慣れ、『Ω屈曲組』の3人はブリッジした体勢のまま、すばやく移動出来るようになった。大量に飲まされた酢のおかげで体も柔らかくなり、7人は最初の頃ほど苦痛を感じなくなって、軟体姿勢のまま普通に日常生活を送れるようになった。そしていよいよ、『軟体ガールズ』のデビュー曲発表の当日がやってきた。曲のタイトルは『恋の柔軟体操』である。宇宙人占領地域の中心にある、さざなみ市民ホールでコンサートが行われ、全世界に向けてテレビ中継されることになった。ホールは数千人の観客で埋め尽くされた。当然、舞台正面の特等席にはネオガイア人の観客が座り、地球人の観客は一般席か、立ち見である。いよいよステージにきらびやかで色とりどりの衣装を身にまとった7人の美少女達が登場し、拍手喝采に包まれた。『軟体ガールズ』の着ている舞台衣装は全てホック式の特注品である。永久に外せない金属ベルトで体の一部を固定されているため普通の衣服は着ることが出来ないのだ。ミニスカートの下はノーパンで『I字開脚組』の4人は片足が高く頭上に上げられているため、オマンコは常に剥き出しである。『Ω屈曲組』の3人も横から覗けば丸見えだった。もともと彼女達は全国的に熱狂的なファンの多いアイドルグループだったため、彼女達のあられもない姿を見せつけられた、地球人の観客達は熱狂した。まず、7人の美少女がステージ中央に整列するとリーダーの長澤葉子(24歳)が一本足でうまくバランスを取りながら舞台挨拶をした。

「今日は、あたし達『軟体ガールズ』のデビューコンサートに来てくれてありがとう!以前からあたし達のことを知っている人も多いと思うけど、今日からあたし達は、新しいグループとして生まれ変わります。まずはデビュー曲『恋の柔軟体操』を聞いてください!」曲が始まり、7人の娘たちは、歌いながら不自由な体で動ける精一杯の振り付けでダンスを始めた。

 

コンサートの模様は宇宙人の占領地域だけでなく全世界に向けて中継された。もちろんネオガイア星人の技術で世界中の国々のテレビ局の全チャンネルが電波ジャックされたのである。日本全国のファン達は、元アイドルグループの変わり果てた姿と、痛ましい痴態に、ショックを受けて呆然とした。しかし、彼らは放送禁止コードも関係なく放送されるショッキングな映像に釘付けになり、かじりついたテレビから離れることが出来なくなった。約一時間に渡って放送は続けられ、『軟体ガールズ』の7人は何度も何度もアンコールの声援に応えてデビュー曲を繰り返し歌い、さらには拉致される以前のヒット曲も苦しい軟体姿勢のまま歌わせられるはめになった。最初の方はプロらしく平静を装って明るく笑顔をふるまっていた少女達も、終盤になると無理な姿勢による疲労とオマンコをさらして歌う屈辱感にこらえきれずに泣き始め、涙に顔をグシャグシャにしながら歌い続けた。やがてコンサートが終わり、世界中は再びパニックにつつまれた。

 

「大反響です、博士!」

放送局長に就任したイソップは興奮して、顧問に呼ばれているピタゴラス博士に言った。

「それは良かった。お役に立てて嬉しいですよ」

「次は、ニュース番組を放送したいと考えているのですが」

「それは、必要でしょうな。どちらかと言えば、占領政策上、アイドルグループよりもそちらを優先させるべきですな」

「では、早速準備にかかります」

イソップは必要な人材の確保を、再び衛星軌道上のアリストテレスに依頼した。数時間後、占領地域外の一般社会から、ニュースキャスターやレポーター、カメラマンなど拉致されてきた。彼らは奴隷用の首輪をはめられ、逆らえば殺す、と脅された。そして約一週間の準備期間の後、占領放送局最初のニュース番組がはじまった。

「本日のニュースをお届けします」

司会のニュースキャスターは拉致される直前まで現役アナウンサーだった愛くるしい瞳の中島亜矢(24歳)と蝶ネクタイの似合う猿部真一朗(42歳)だった。二人はピタゴラス博士のアイデアで意味もなく鼻フックをされていた。中島亜矢アナウンサーはノーパンに超ミニスカートをはかされ、正面からの全身のカットでは常にオマンコが見えるよう、両足を開いて原稿を読むように指示されている。座っているデスクはキャスターの股間の奥がカメラに捕らえ易いように天板と細い支柱だけのものになっている。亜矢はオマンコを中継される恥ずかしさをこらえながらも、歯切れよくニュースの原稿を読んだ。

「今日、朝8時ごろ、さざなみ市のメインストリートで宇宙人の占領に抗議する市民のデモがありました。参加者は数百人にのぼりましたが出動した警官隊に鎮圧され42人が逮捕されました。逮捕者は取り調べの後、全員、強制収容所に送られたもようです。」

「宇宙人に逆らっても無駄ということですね。抵抗すると自分のクビを絞めるだけだということがどうして判らないのでしょう!」

猿部が台本どおりのセリフで感想を述べる。ニュースが終わり、天気予報のコーナーに画面が切り替わった。

「では、今日のお天気です」

お天気キャスターの赤木智香子(24歳)が登場した。ハキハキとした話し方をする長い髪のお姉さんである。なぜか、上半身が裸で乳房にいくつもの洗濯バサミが痛々しくはさまれていた。智香子は天気予報が外れるたびに罰ゲームを受けなければならないのだ。

「今日は朝から晴れの天気が続いておりますが、午後4時から、午後5時まで一時間の間、さざなみ市全域に人工雨が降る予定です。皆様、この時間に外出される方はカサの用意を忘れないで下さいね」

人工雨の場合、普通なら予報が外れることは無い筈なのだが、なぜかネオガイア人の気象コントロール担当官が気まぐれに予定を変更することがよくあり、その度に翌日の放送で智香子が罰ゲームを受ける羽目になるのだ。

「では、昨日の予報がはずれちゃいましたので、今からあたしが、罰ゲームを受けます。」

スタジオに拷問マシーンが運ばれてきた。椅子状の拷問マシーンに座らされて拘束された智香子は電気ショックを受けて絶叫した。

「あおおおお。痺れるううう!皆さん、今日は絶対に当たりますから傘を忘れちゃ駄目ですよおおお!傘はどっちかあああ!でした」

中島亜矢と猿部真一朗にカメラが戻された。

「智香ちゃん毎日大変ですね。今日、間違えると明日は、傘でオマンコをグリグリされるらしいです。では、次は『今日のマンコ』です」

亜矢がさらっと流すと,VTRに切り替わった。

 

「今日のマンコは、さざなみ信用金庫で窓口業務のお仕事をしている坂口聡美さん、23歳です」

ナレーションが流れ、一人の若い女性が映し出された。信用金庫の制服を着たその女性は、支店の窓口のカウンターの上でスカートを捲り上げ、パンティを擦り下げて、カメラに向かって、大股開きを強要されている。顔を真っ赤にして恥ずかしさに耐えている聡美のマンコは綺麗なピンク色だった。自分の指で広げられたマンコがドアップで画面全体に映し出される。

「厳格な家庭に育ったお嬢様タイプの聡美さんは、なんとまだバージンだそうです。結構美人なのにもったいないですね。そろそろ誰か、マンコに入れてあげてください。早くバージンを捨てたいのに、プライドが邪魔して思い切りのつけられない、今時珍しい、マンコでしたあ」

画面が切り替わり、コーナーが終わった。放送終了後、多くのネオガイア人や地球人の視聴者からの反響が放送局に寄せられた。内容としては、

『中島亜矢のオマンコが良く見えないので、もっと足を開かせろ』

『赤木智香子の罰ゲームを厳しくしろ』

『猿部慎一郎の蝶ネクタイが変』

などである。早速番組スタッフで反省会が行われ、次回の放送では、ニュースの原稿を読み上げる際に中島亜矢の太腿を180度開脚させて椅子に固定させること、と赤木智香子の罰ゲームを、逆さ吊りの上、人間ダーツで針責めにすることが決定された。猿部慎一郎の蝶ネクタイはトレードマークであるため、逆にさらに大きなものに変更し、上半身裸で素肌に蝶ネクタイだけの姿で本番に出演することとされた。イソップ放送局長は、放送局の順調な滑り出しに大満足だった。

 

第53話 桃太郎の鬼退治

 

昔むかしある所にお爺さんとお婆さんが住んでおりました。お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に出かけました。お婆さんが川で洗濯をしていると、上流から大きな桃がドンブラコ、ドンブラコと流れて来ました。

「うわあ、でっけえ桃だわさ。持って帰って爺さんと二人で食べようかのう」

お婆さんは物干し竿で引っ掛けて、流れてきた桃を岸にたぐりよせ、間近でまじまじと見て驚いた。それは桃ではなく若い女の尻だったのだ。お婆さんは腰を抜かさんばかりだったが、老いた体の力を振り絞って、どうにか意識を失っている女の体を岸に引き上げた。女は全裸で下腹部が巨大に膨れ上がっており、ほぼ臨月に近い妊婦のようだった。体を良く調べると、左手の小指がなく、体中に鞭で打たれたような古い傷跡が無数にある。女は不老不死の肉体を持ち、いつ果てるともなく過去の世界を放浪している久石千鶴だった。千鶴はお婆さんに助けられて家に連れて帰られ、そこで男の子を出産した。

「誰の子供かわからないわ」

千鶴は山賊に捕まって何年もの間レイプされつづけ、ようやく逃げ出したところを川に転落したのだ。赤ちゃんは千鶴を輪姦した山賊達のうちの誰かの子供であることには間違いない。

「婆さんがお前さんを桃と間違えて助けなんだら、この子は生まれなかったわけじゃ。そのことにちなんでこの子を『桃太郎』と名付けようじゃないか」

お爺さんが勝手に千鶴の赤ちゃんを『桃太郎』と名付けた。

 

千鶴の赤ちゃんはすくすくと育った。お爺さんとお婆さんの家で世話になりながら、千鶴は久しぶりに平和な日々を送った。しかし、男の子は成長するとともに、乱暴になり、手の付けられない暴れ者になっていった。

「一体、誰に似たのかしら」

千鶴は悩みながらも年月が過ぎ、桃太郎が15歳になると、育ての親であるお爺さんやお婆さん、そして実の母親である千鶴にまで暴力を振るうようになった。

「じじい!もっといい服を着せてくれよ。それに刀も欲しい!」

「うちは貧乏な木こりの家なんじゃ。贅沢は出来んし、何で刀なんて必要なんじゃ?」

「うるせえ!お前、俺の母ちゃんと出来てるってこと、婆あにチクるぞ、ゴルァ」

「桃太郎、なんてこと言うの!」

千鶴がお爺さんと出来ているのは本当のことだった。痛いところを突かれて千鶴とお爺さんは逆上した。

「出て行け、このゴク潰し!」

「ああ、出て行ってやるとも!」

桃太郎はお爺さんを殴り倒し、母親の千鶴を連れて15年間育った家を飛び出した。

「ひいいいっ!」

千鶴は息子に引き摺られるようにして再び放浪の旅に出た。

 

何日か旅を続けていると、桃太郎と千鶴は一人の小汚い男に出会った。男は犬之介という修験者だった。

「坊主、なかなか、別嬪な姉ちゃんを連れているじゃないか」

「俺の母ちゃんだ。お前、俺の仲間にならないか。仲間になったら、毎晩、俺の母ちゃんを好きなだけ抱かせてやるぞ」

「ひいっ、何てこと言うの桃太郎!」

千鶴は抗議したが、桃太郎は本気のようだった。犬之介は条件を呑み、千鶴をいつでも好きな時に犯せる権利と引き換えに仲間になった。さらに旅が続き、猿彦という野武士と、雉麻呂という貴族崩れの占い師も同じ条件で仲間になった。千鶴は毎晩道端での野宿で3人の男の欲望に奉仕することになった。

「あおおお!もっと、もっと激しく、突いて!」

猿彦が、猿のように激しく、バックスタイルで千鶴のオマンコを犯している。

「しゃぶれ。」

犬之介が着物の前をはだけて、何日も風呂に入っていない、汚いチンポを取り出し、千鶴にしゃぶらせる。元貴族の雉麻呂は上品ぶって冷ややかにその様子を見ていた。

「はしたないで、おじゃるな」

「気取ってんじゃねえよ。お前もやりたいんだろう?」

「秘め事はもっと、上品にするものぞよ」

犬之介と猿彦がそれぞれ千鶴のオマンコと口に射精した後、雉麻呂はぐったりとした千鶴の体を抱き寄せ、優しく愛撫した。古傷だらけの両乳房を掌でそっともみあげ、うなじに舌を這わせる。しかし、ほとんどレイプによる性行為を強要されてきた千鶴は、もはや、普通のセックスでは燃えなくなっていた。

「お願い、もっと荒っぽく犯して!乳房を鷲摑みにして、爪を立てて頂戴。殴りたかったら顔をぶってもいいのよ」

「なんだ、この女。まろの手には負えないでおじゃる」

「母ちゃん、浅ましいことばっかり言うなよな!」

桃太郎と千鶴、3人の男たちは旅を続け、海岸沿いの漁村にたどりついた。そしてそこで付近の村を荒らしまわっている海賊の噂を聞いた。

「あいつらに目を付けられた村は、皆殺しにされるだよ。若い女と金目のものだけは、奴らの根城のある島に持ち帰って、女は散々弄んだあげくに異国に売りさばくって話だ。全く鬼みたいなやつらですだ」

「そいつらを倒せば、有名になれるかな?」

自己顕示欲の強い桃太郎は村人にたずねた。

「もちろんですだ。何とかしてくだせえ、旅のお方。このままじゃ、この村が襲われるのも時間の問題ですだ」

桃太郎と仲間達は、漁村で小船を貸してもらい、鬼のような所業を平気で行うという海賊の根城のある島へと向かった。犬之介、猿彦、雉麻呂の3人は不安そうだった。

「安請け合いして大丈夫なのですか、桃太郎さん?」

猿彦が尋ねた。桃太郎は自身満々だった。

「当たり前だ。俺は桃太郎だぞ」

小船は、海賊達の根城のある島、通称、鬼が島へと到着した。夜の闇にまぎれ、海岸の岩場に小船を隠した5人は、海賊の砦に夜討をかけることにした。砦では数十人の海賊達が酒盛りの最中だった。さらってきた村娘たちに、裸踊りをさせたり、セックスの相手をさせたりしている。中にはナイフ投げの的にされ、血まみれになっている娘もいる。

「ひでえことしやがるぜ。桃太郎さん、一気にやっちまいましょう」

「よーし、ひと暴れするか」

5人は手に刀や槍など、漁村で調達した武器を構え、酒宴の真っ最中の海賊達の中に切り込んでいった。酔っ払っていたところに不意をつかれた海賊達は慌てた。

「うわあ、なんだてめえら!」

「俺は桃太郎だ!」

 

激しい乱闘が続いた。最初の奇襲であわてた海賊達もやがて統率を取り戻し、人海戦術で桃太郎たちを追い詰めていった。奮闘の末、犬之介、猿彦が切られて死んだ。

「桃太郎!駄目よ、人数が多すぎてこのままじゃ殺されるわ。母さんがこいつらを引き付けるからその間に逃げるのよ!」

千鶴が海賊達と切り結びながら叫んだ。数々の修羅場をくぐり抜けてきた千鶴の技量は5人の中でもズバ抜けている。

「母ちゃーん!」

桃太郎は泣きながら戦いを放棄し、逃げ出した。追いかけようとする海賊達を千鶴が体を張って阻止する。桃太郎は一人で岩場に隠した小船に飛び乗り、狂ったように櫂をこいで本土へ戻った。そしてそのまま、生まれ育ったお爺さんとお婆さんの家に逃げ帰ったのである。

「桃太郎、今までどこに行ってたんじゃ?」

桃太郎は、啖呵を切って家を飛び出した手前、本当のことは話せず、嘘をつくことにした。

「鬼が島へ、鬼を退治に行ってたんだ。もちろん悪い鬼はみんなやっつけたよ」

桃太郎は犬、猿、雉の3人の仲間のことも織り交ぜ、面白おかしく話して聞かせた。痴呆症の入っていたお爺さんとお婆さんは、その話しを疑うことなく、すっかり信用してしまったとさ。おしまい。

 

 

第54話 占領放送局(その2

 

現代の日本、宇宙人占領地区では、イソップ放送局長による番組制作が続けられていた。今回の番組はドキュメンタリーである。レポーターには相沢淳子(36歳)が選ばれた。瞬間物質転送機で拉致される以前には、この秋に結婚が決まっていたアナウンサー暦13年のベテランニュースキャスターだった。話し方はアナウンサーらしくハキハキしているが、少しタレ目がちの目元と、今にも落ちそうな柔らかい頬っぺが年齢の割りには少女っぽく見え、ロリ系の雰囲気をかもし出している。しかも口元には年齢相応の熟女っぽい色気も漂わせ、そのアンバランスなギャップがなんとも言えず、嗜虐心をそそる美女だった。宇宙人のイソップが企画したのは『世界拷問発見!』という視聴者にも判り易いクイズ形式のドキュメンタリー番組だった。この番組の収録では占領地域外へのロケも敢行される。淳子は拉致されてから一週間の間、ネオガイア人への忠誠を植えつけるための調教と思想教育を受け、いよいよ、カメラマンなどのスタッフを伴って地球上の世界各国へのロケに出発することになった。

 

最初のロケ地に選ばれたのは米軍の占領下にあるイラク中部の政治犯収容所だった。小型宇宙船で大気圏外を飛行し、日本からイラクまで数十分で移動した撮影班は、宇宙船のエネルギーバリアで米軍の収容所全体を封鎖し、ついで数十体のアンドロイド兵士を送り込んで瞬く間に完全制圧した。そして、収容所の職員や駐留する米兵に撮影に協力しなければ殺す、と脅した上で収録にとりかかることにした。まず、相沢淳子が収容所の中をマイクを持って解説しながら案内して回った。

「ここには、多くのイラク人兵士や政治犯が収容されています。彼らに対する虐待はアメリカ人によって日常茶飯事に行われているようです。」

裸にされたイラク人の男女が、人間ピラミッドを作らされたり、軍用犬をけしかけられて怯えている様子が映し出される。淳子が一人のアメリカ人の女性兵士を紹介した。

「彼女はこの収容所に勤務する21歳のシンディ・スコットランド上等兵です。彼女は、真性のサディストで、イラク人を虐待することに、とっても生きがいを感じているそうです」

米陸軍の軍服に身を包んだシンディは、軍人らしく刈り込んだショートカットの黒髪と、他人を見下すような覚めたグレーの瞳をした小柄な女性だった。あまり美人ではないが他人の痛みや苦しみには無頓着な、尊大な雰囲気を漂わせている。どちらかと言うとマゾっぽい相沢淳子とは対照的である。シンディは裸にしたイラク人男性のチンポを軍靴の先で蹴ったり、電極をつないで電流を流したりするのが何よりも好きだった。

「トイレットサービス!」

シンディが叫ぶと一人の裸のイラク人青年が駆け寄ってきた。そして彼女の前にうやうやしく跪き、股間の前で大きく口を開けた。シンディはためらいもなく軍服のズボンとパンティを下ろすと、足を広げ、その青年の顔にまたがった。シンディが放尿し、イラク人青年はうっとりとした表情でオシッコを飲み下している。よほど訓練されているらしく一滴もこぼさずにシンディのオシッコを全部飲み干した。用が終わるとシンディは別のイラク人青年を呼んだ。その青年もシンディの前に跪き、口を大きく開けて待機する。その状態のままで、マイクを持った淳子にカメラが戻された。

「さてここでクエスチョンです。これからシンディ・スコットランド上等兵はこの青年に一体、どういう虐待を加えるのでしょう?」

ここで画面が切り替わり、日本の宇宙人占領地区にある放送局のスタジオへとカメラが移された。スタジオでは誘拐されてきた地球人のタレントやゲスト出演しているネオガイア星人のVIPが、とんちんかんな解答をするのだ。

「オマンコを舐めさせる」

「ウンコを食わせる」

「舌を引き抜く」

「歯をたたき折る」

などである。

「うがいをさせる」

と解答した、馬鹿な地球人のタレントもいる。彼はウケを狙ったのだが、ネオガイア星人プロデューサーのヒンシュクを買い、番組の収録終了後、反省会で殴る蹴るの暴行を受けた。一通り解答が出ると、画面が現地の相沢淳子とシンディ・スコットランド上等兵に戻された。

「それでは正解を見てみましょう」

淳子の合図でシンディがズボンを脱ぎ、汗まみれのパンティも脱ぐと、大きく口を開けているイラク人青年の口の中にパンティをねじ込んだ。気温の高い砂漠地方の真っ只中にある収容所勤務で、何日も入浴せず、洗濯もしていないパンティはオシッコと汗がたっぷりと滲みこんでいる。イラク人青年はムセながらもパンティを口の中に収めると、唾液がパンティに滲み込むのを待って、口を動かし始めた。

 「正解は口で下着を洗濯する、でした」

イラク人青年は唾液だけでは水分が足りないので液体洗剤とコップに入った水を追加で口の中に含み、吐き気をこらえながら必死でパンティを口の中で洗濯した。目に涙を浮かべている。やがて、長い時間をかけて洗浄が終わると、一旦口の中のものを全部吐き出し、口をすすいだ後、綺麗な水と共に、再びパンティを口の中に入れた。いわゆる、『すすぎ』である。イラク人青年は何回かすすぎを繰り返した後、口の中でパンティに残った水分を顎と舌を使って絞り上げ、『脱水』まで行った。スタジオの解答者に残念ながら正解者は一人もいなかった。

 

「では、私も実際にシンディ・スコットランド上等兵の虐待を受けて見る事にします。シンディ様、よろしくお願いします。」

相沢淳子が手に持っていたマイクをスタッフに渡し、シンディの足元に跪いた。真性サディストであるシンディの目が麻薬中毒患者のように危険な光を放ち始めた。

「私の前で服を着ているんじゃないよ。すぐに全部脱ぎな!」

シンディが英語で叫んだ。もちろん放送時には放送地区に合わせた言語で同時通訳が入ることになる。淳子自身は世界の文化や民俗に精通しており、当然語学にも堪能である。

「申し訳ございません、シンディ上等兵様」

淳子は英語で謝ると、急いで、着ていた探検隊風の衣服を脱ぎ始めた。

「ハリイ、アップ!」

「はいっ!」

淳子は全裸になって、仁王立ちのシンディの前に土下座した。シンディは持って来させた新しいパンティを履き、ズボンも履き直している。シンディは片足を淳子の背中に乗せ、鋲の打ってある軍靴の裏でグリグリと踏みにじった。

「うううっ・・・」

白く柔らかい淳子の背中が擦り剥け、靴跡の模様の擦り傷が刻みこまれる。シンディは淳子の首に鎖付の犬の首輪を嵌めると容赦なく引き立てた。

「シット、ダウン。チェア、サービス!」

丸くなってうつ伏せにお座りした淳子の背中に、シンディがドカッと座り込み、足を組んで葉巻を吸い始めた。そしてしばらく寛ぐと火のついた葉巻を淳子の後頭部に押し付けて火をもみ消した。

「あつっ」

「シャーラップ!椅子の癖に喋るんじゃないよ!」

シンディは怒って立ち上がると、淳子を拷問室へと連れて行き、小さな木箱の上に直立して立たせた。そして何十本もの電極のついたボロ布のような衣服をかぶせた。さすがにプロのレポーターである淳子も、顔が真っ青になってこわばり、こめかみから汗が流れ落ち始める。

「さてここでクエスチョンです。私は今、シンディ上等兵に、ある虐待を受けています。もし私が、今バランスを崩して、この木箱から落ちたとしたら一体どうなるのでしょうか?」

画面がスタジオに切り替わる。今度はほぼ全員一致の解答だった。

「感電する」

「電流が流れる」

「電気ショックを受ける」

書き方は違っても、答えの意味は同じだった。一人だけウケを狙って、

「猿も木から落ちる」

と意味不明な解答した馬鹿なタレントがいる。彼はまたしてもプロデューサーのヒンシュクを買うことになった。解答が終わると淳子に画面が戻された。

「それでは正解を見てみましょう」

淳子は台本通り、ワザとバランスを崩して木箱から落ちた。途端にボロ布に編みこまれた電線に強烈な電流が流れ、淳子の全身を駆け巡った。

「ぎゃあああっ、痺れるううう・・・正解は感電する、でした・・・」

淳子は解答を伝えた後、そのまま、苦しみ悶えて気絶した。

 

新番組『世界拷問発見!』が世界中に放送されると大反響を呼んだ。地球人達は恐怖に震え、ネオガイア星人たちは大喜びした。ネオガイア本星の、いくつかのローカル局からも、宇宙での放送権獲得のオファーがあり、イソップ放送局長は大喜びした。また、放送を見た、地球占領本部の治安責任者ペルセウス長官から、シンディ・スコットランド上等兵を地球人の政治犯収容所の看守にスカウトしたい、という申し入れがあった。シンディ上等兵はロケ隊が引き上げる際に一緒に日本に連れてこられ、さざなみ市の捕虜収容所に特別待遇で配属された。レポーターを務めた相沢淳子にはさらに過酷なロケの企画が提案された。今度のロケ地は、はるか宇宙の彼方の見知らぬ惑星である。淳子はロケ隊と共に小型宇宙船で旅立つことになった。

 相沢淳子とロケ隊は、地球から約17千光年離れた、海洋惑星パゴスへと到着した。この惑星の表面は90パーセント以上が海に覆われ、知的生命体としてはエビに似た甲殻生物が海の底に海底都市を築いている。かつては自力で宇宙旅行も行うほどの科学力を持っていたのだが、グレイに食材として捕食されることに抗議し、反抗したために、完膚泣きまでに叩きのめされ、今では宇宙旅行を禁止されて惑星パゴスの海底で細々と存続を許されていた。潜水服に身を包んだ淳子はカメラマンと共に、パゴス星人の海底都市をマイクを持って案内して回った。

「ここは惑星パゴスの海底都市です。ここでは惑星パゴスに住むもう一種類の知的生命体、人魚族に対する虐待が甲殻生物によって、日夜、行われています。」

人魚族とはその昔、地球人を祖先に持つネオガイア人の同類から生み出された、合成生物である。遺伝子実験により生み出されたその生物は、上半身は金髪碧眼の白人女性だが、下半身は鱗に覆われた魚類そのものだった。単性生物でメスしかおらず、現在は甲殻生物達に奴隷として仕えている。甲殻生物達はグレイに脅かされて、海底に押し込められている鬱憤を、人魚族を虐待することで晴らしているのだ。

「お許しください、ご主人様。どんな命令にも従います。どうか命ばかりはお助けください」

若く美しい人魚族の一人が、甲殻生物にいたぶられている。6本ある手足のうち、一番上のハサミ状の腕で、上半身の白い肌に面白半分に切り傷をつけられているのだ。

「お前の乳房を、俺様のハサミでバッサリと切り取ってやろうか、あーん?」

甲殻生物が人魚の右の乳房をハサミで鋏み、意地悪気に脅しをかけている。美しい人魚は泣き出さんばかりだった。

「お、お許しくださいませ・・・」

「いんや、許さねえよ!」

甲殻生物はハサミに力を入れ、人魚の右乳房を胸元からバッサリと切り落とした。

「ひぎゃああああーっ!」

人魚は鮮血を水中に煙状に撒き散らし、絶叫した。潜水服を着て、マイクを持った相沢淳子にカメラが戻された。

「さてここでクエスチョンです。甲殻生物は切り取った人魚の乳房を一体どうするのでしょう?」

遠く離れた地球のスタジオで解答者たちが答えを書く。

「食べる」

「ゴミ箱に捨てる」

「人魚自身に食べさせる」

などである。例の解答者は性懲りもなくウケを狙って、

「相沢淳子にプレゼントする」

と書いた。

「それでは、正解を見てみましょう」

淳子が合図すると、甲殻生物は、血の抜けた乳房をうやうやしく、淳子に差し出した。

「えっ、私にプレゼントしてくれるのですか?」

淳子は台本通りのセリフを口にし、乳房を受け取りながら、あまりの気持ち悪さに吐き気をもよおして、潜水服のヘルメットの中に胃の中のものを激しく吐き戻した。

「おえええっ・・・」

その時、突然、海底都市の上空を、巨大な黒い影が覆った。

 

「な、なんだあれは!」

見上げると巨大な蛸が、覆いかぶさるように海底都市めがけて降下してきている。全長100メートルほどもある怪物だ。惑星パゴスの自然が生み出した化け物である。

「うわあ、逃げろ。大蛸だ!」

「絶滅したんじゃなかったのか!」

甲殻生物達もパニックになっている。宇宙人グレイによって全ての武器の所持を禁止されているため、彼らに大蛸に立ち向かう手段はない。海底都市に着地した大蛸は、吸盤のついた触手を伸ばして、逃げ惑う甲殻生物の一般市民を捕まえ、身体下部にある巨大な口で貪り食った。

「あわわわ、どうすればいいの?」

偶然、騒ぎに巻き込まれた相沢淳子は、ただただ怯えている。ロケ隊は乗ってきた小型宇宙船に避難し、脱出をはかろうとしたが、逆に大蛸の注意を引くことになり、宇宙船ごと数本の触手にからめとられた。

「おい、なんとか振り切れ!」

「駄目です、吸盤が吸い付いて離れません!」

ロケ隊の責任者であるネオガイア人のプロデューサーが、スタッフの一人に宇宙空間にむけてSOSを発信するように命令した。

「宇宙軍か、銀河警察の宇宙船がSOSを受信してくれるのを祈るばかりだ。」

大蛸の触手が恐ろしい力で宇宙船を締め上げ、船体がギシギシと軋んだ。

 

ロケ隊が宇宙に向けて発信したSOSは銀河警察によって傍受された。第26管区責任者のヤ・グ・オイ(グレイ出身)は報告を聞いて、面倒くさそうに支持した。

「惑星パゴスでネオガイア人のロケ隊が襲われているだと?銀河警察は忙しいんだ。そんな事件にいちいち構っていられるか。・・・そうだ、ネオガイア人の救助なら、あの出来損ないのサイボーグどもにやらせればいい。他に使い道がない奴らだからな」

ヤ・グ・オイの命令はただちに、銀河警察の訓練所で、トレーニング中の地球人サイボーグのもとに送られた。現在、生き残っているのは、ブラックこと奥平渚沙(26歳、元SMクラブの女王)、ホワイトこと桐生麗美(20歳、元フィギュアスケート選手)、ブルーこと清水優香(23歳、元シンクロ選手)、の3体である。ネオガイア星人によって誘拐され、様々な武器を体中に埋め込まれた彼女たちは、今では借金の方に、ネオガイア宇宙軍よりグレイの銀河警察にレンタルされている。彼女たちは指令を受けるとすぐに、グレイのほこる恒星間長距離転送機に放り込まれ、一気に惑星パゴスへと送り込まれた。

「きゃああああ!」

「気持ち悪いいいっ」

生身で超空間を数千光年転送されるには、恐ろしい悪寒に耐えなければならない。最悪のコンディションで、惑星パゴスの上空500メートルに実体化した彼女たちは、そのまま墜落し海面に叩き付けられた。

「ひ、ひどい・・・」

麗美がぼやいた。渚沙も毎度毎度の、このようなひどい扱いに内心怒り狂っていたが表情には出さずに表向き、至ってクールである。渚沙はしばらく海面で立ち泳ぎをしながら、状況を分析した。

「優香、あたしと麗美は深海には潜れないわ。あなたが囮になって大蛸を海面まで引き付けるのよ」

「あ、あたし、一人で??」

優香が泣きべそをかいた。気の短い渚沙はイライラした。

「早く、やるのよ!グズグズしているとあたしの電気鞭をお見舞いするわよ!」

「ひいっ!や、やります!」

優香はあわてて背中のスクリューを回すと海中に潜り、そのまま深海へと消えていった。そして一時間が過ぎたころ、突然、ブクブクと海面が泡立ち、ついで大蛸がその姿を現した。

 

 全長100メートルはある大蛸は、まさに海に浮かぶ、小島のようだった。数本の触手で相沢淳子たちロケ隊の乗った卵型の小型宇宙船をしっかりと捕まえている。水中戦用サイボーグである優香は背中に取り付けられたスクリューを全力回転させ、必死の形相で大蛸の触手から逃げ回っていた。

「こんな、化け物、どうやって倒せばいいの?」

桐生麗美は愕然としながらも左腕を改造されたレーザー銃を大蛸に向けて乱射した。

(それにしても暑いわ)

寒冷地用のサイボーグとして改造された麗美には、海洋惑星パゴスの40度近い気温はまさに拷問に等しい。熱射病で今にも気を失いそうだった。立ち泳ぎをしている麗美の体が海底から伸びてきた大蛸の触手にからみ付かれ、いきなり海中に引きずり込まれた。

「助けて、ゴボゴボ・・・」

麗美の体はそのまま大蛸の身体下部にある口に放り込まれ、バリバリと口の中で咀嚼された。パゴス星の大蛸には餌である甲殻生物を噛み砕くための頑丈な歯があるのだ。麗美の生身の肉体の部分はあっけなく噛み砕かれ、改造されていた義足、義手、人口臓器などが、ペッと大蛸の口から吐き出された。

「麗美!」

優香が悲痛な叫びを上げた。短い間とはいえ、一緒に戦ってきた仲間がまた一人、死んだのだ。優香は言いようのない不安に襲われた。

「くそっ、勝てない!」

渚沙はいつものようにこの場から逃亡したかったが、海の上では逃げることも出来ない。

「優香、オマンコ魚雷を撃って!」

「え、ええ・・・でも発射までに時間がかかるわ・・・」

「この役立たず!」

渚沙が罵ったとき、大蛸の触手が渚沙の体にも巻きついた。恐ろしい力で海中に引きずりこまれ、鋭い歯のびっしり並んだ、大口が目の前に迫ってくる。

「うわあああ!」

渚沙が叫び声をあげながら、目くら滅法に右腕の電気ムチを振り回し、背中の巨大硫酸浣腸器のチューブの先を伸ばした。しかし、大蛸にとって渚沙の電気ムチは微弱電流に過ぎず全く痛みを感じていないようである。

「こうなったら、いちかばちかよ!」

渚沙の中で恐ろしいばかりの破壊本能と闘争心が燃え上がった。特殊なアドレナリンが大量に分泌され、全身の筋肉の瞬発力が極限まで高められる。渚沙は大蛸の口の中に放り込まれ、触手から自由になった瞬間、歯をすりぬけ、口腔の内部へと突進した。そして、大蛸の喉の奥に、最大の噴射力で背中の硫酸浣腸液を一気に全て、注ぎ込んだ。

「うおおおおおおっ!」

さらに渚沙は腰に装着している武器庫から、極太ローソク状のプラスチック爆弾などのありったけの武器を取り出すと、全て、大蛸の咽喉の奥に投げこんだ。

(これで駄目ならあたしは死ぬわ・・・)

大蛸の食道の内部でプラスチック爆弾が炸裂し、高濃度の硫酸液が皮膚を爛れさせた。大蛸は渚沙を飲み込んだまま、苦しみ悶えて、暴れまくった。ロケ隊の小型宇宙船も触手から離され自由を取り戻す。

「おおっ、自由になったぞ。助かった。ありがとう、銀河警察のサイボーグ戦士たち!」

ネオガイア星人のロケ隊は御礼の言葉だけ残して、さっさと大気圏外に飛び去っていった。

「ああっ、いくっ、いくっ、いくわよ、渚沙!」

大蛸から少し離れた安全なところでオマンコ魚雷の発射準備を進めていた優香がやっと絶頂に達した。優香の子宮に埋め込まれた小型魚雷がオマンコの発射管を通して放たれた。白い泡を引きながら魚雷は、大蛸めがけて突き進み、優香の狙い通り大蛸の直径3メートルはある巨大な眼球に命中した。

「やったわ」

普段オナニーを禁止されている優香は、久しぶりのオナニーの快感の余韻に浸りながら、つぶやいた。大蛸は半死半生で赤い血を海中に撒き散らしながら、逃げていった。

 

 戦闘終了後に到着した銀河警察のパトロール船によって、渚沙と優香は回収された。優香に損傷は全くなかったが、完全に大蛸に飲み込まれ、大蛸の体内より転送ビームで回収された渚沙は、消化液によって全身の皮膚がただれ、半死半生の状態だった。桐生麗美は戦死の報告がなされた。残り2体になったサイボーグ戦隊のメンバーだったが、ネオガイア宇宙軍に返済しなければならない負債の額はまだまだ、膨大な金額だった。もちろん、市民権のない地球人サイボーグである彼女たちには自己破産など出来ない。優香は治療カプセルに入って眠っている渚沙を見守りながら、先行きの不安に、途方にくれてシクシクと泣いた。

 

トップページへ戻る

風俗 デリヘル SMクラブ