第69話、魔女狩り

 

 15世紀初頭、ヨーロッパ、フランス南部の村に久石千鶴(肉体年齢20歳。不老不死)はいた。13世紀にモンゴルのヨーロッパ遠征軍に従ってユーラシア大陸を横断した千鶴は、ポーランドの手前で脱走し、その後、100年以上に渡って、ヨーロッパ各地を転々としていたのだ。不老不死であることがバレてはいけないので一箇所に定住することは出来ない。時折、正体不明の刺客に襲われる事もある。モンゴルの陣中で初めて接触して以来、時間管理局が千鶴の存在を歴史上から抹殺しようと付け狙っているのだ。時間管理局の刺客は常にその時代の人間に紛れ込んだアンドロイドで、いきなり襲ってくる。とても精巧に作られているので普通の人間と見分けはつかない。時間管理局の正体については全く不明である。千鶴は、てっきり例の宇宙人の差し金だと思い込んでいる。ここ数年、千鶴はフランスの農村で、農民の下男と結婚し、極貧生活であったが平和な毎日を送っていた。しかし、ある日を境に、突然、平和な生活は終わった。

「司教さま。この女は魔女ですだ」

突然、隣の家に住んでいる、初老の男に密告されたのだ。教会の異端審問官が憲兵たちと共に、千鶴と夫の住んでいる小屋にやって来た。

「私は魔女ではありません。何かの間違いでございます」

千鶴は恐れ気もなくキッパリと、言い返した。しかし、告発者たちは不信感をあらわにしている。

「おらは、前から怪しいと思うとったんじゃが、今までどうしても思い出せなかっただ。この女、わしが子供の頃、わしの故郷の近くの町で、今と全く同じ姿で、売春婦をしていただ。わしの死んだ爺ちゃんがそんときも、あの女は魔女だと言ってたべ」

「・・・・」

千鶴は一瞬答えに詰まった。この男の言っている事には身に覚えがある。しかし認めるわけにはいかない。この時代、魔女だと認定されれば、火あぶりの刑に処せられる。

「違います。私は元々、シナの貿易商人に売られてきた女奴隷で、この国に始めてきたのは5年前ございます」

千鶴はデタラメな嘘をついた。

「ええい、白々しい。魔女ならば、体に魔女の印があるはず。こやつの衣服を剥いで調べてくれよう」

教会の異端審問官は憲兵たちに指示をした。千鶴は裸に剥かれ、彼らの前に引き据えられた。体中におびただしい、古い傷跡や、千年以上にわたる放浪生活で押された奴隷の焼印の跡がある。

「おおっ、これは!それ見たことか!」

告発者たちは口々に叫んだ。千鶴は必死に否定した。

「違います。これは魔女の印ではありません。奴隷に売られた時に、押された焼印でございます」

「なんと、まだとぼけるか!このような怪しい紋様が魔女の印でない筈はない。これを見ろ」

異端審問官が指し示したのは、紀元3世紀の日本で邪馬台国の女王卑弥呼によって、千鶴のお尻に押された焼印だった。『親魏倭王卑弥呼』という角印である。確かに15世紀のフランス人が見れば妖しい紋様だ。

「司教様。こんなものが見つかりました」

その時、憲兵が小屋の裏からほうきを持って来た。

「やはり、魔女だ。」

「違います。それはただのほうきです。ほうきぐらいどこにでもあります!」

「おらあ、この女が夜中に、そのほうきに跨って、空を飛び回っているのを見ただ」

密告者の男がここぞとばかりに、話に尾ひれをつけて証言した。これは嘘の作り話である。

「ともかく、審問所へ引き立てろ。自分で魔女だと認めるまで、こってりと拷問してやる」

たちまち、憲兵に囲まれ、抵抗する間もなく、千鶴は取り押さえられて、護送用の馬車に連行された。ここ数年間、千鶴の夫であったウスノロの下男は、突然の事の成り行きに、ただおろおろしているばかりである。

「あなた、心配しないで。私、これぐらいは平気よ」

千鶴は裸のまま、鉄の檻に入れられ、異端審問所へと馬車で運ばれて行った。

 

 千鶴は衣服を全て剥ぎ取られ、古傷と焼印だらけの体を通行人たちに晒しながら、護送馬車で運ばれて行った。精神年齢、約1500歳の千鶴にはもはや、恥ずかしいという概念はない。

「魔女だ。火あぶりにしろ!」

「近寄っちゃ駄目よ。魔法をかけられて動物にされるわ」

「魔女とやったら、インポになるって噂だ」

通行人たちの罵声を聞きながら千鶴は事態を軽く考えていた。

(魔女だなんて馬鹿馬鹿しい。いくらなんでも、こんな嫌疑すぐに晴れるわ。そしたらまた、しばらくあの小屋でウスノロの夫と一緒にあと何年か潜伏しよう)

しかし、千鶴は知らなかった。この時代、一端魔女の嫌疑をかけられたら最後、認めるまで、ありとあらゆる拷問が加えられるため、助かる方法はないのだ。近代に至るまで何十万人もの女性が無意味な魔女裁判の犠牲になったと言われている。千鶴は、異端審問所に到着する前に、強引にでも、憲兵たちを薙ぎ倒し、姿をくらませるべきだった。時折、馬車に向かって投げられる石に当たって、額から血を流しながら、千鶴の乗った護送馬車はやがて、審問所に到着した。石の塀で囲まれた、陰惨な建物だった。千鶴が中に引き立てられると、裸の女たちが、ありとあらゆる拷問道具で、拷問吏によって責めさいなまれていた。全て魔女の嫌疑をかけられた無実の女たちである。血の臭いや、肉のこげる臭いがあたりに漂い、うめき声や断末魔の叫びが途切れることなく、審問所の中を満たしている。千鶴は両腕を頭上に拘束され、拷問台のベットの上に縛り付けられた。

「お前、フランス人ではないな。ジプシーか?」

審問官兼拷問吏のベルナルド・ラスティーニが千鶴の肉体を観察してたずねた。古傷や焼印の跡を一箇所づつ丁寧に観察している。千鶴は審問所で行われている拷問の凄惨さに、相当危険な、ヤバイ状況である事をを感じ始めた。

「違います。私はジプシーではありません。東洋人です。」

「怪しい。今まで審問した女の中で一番怪しいぞ。体中に魔女の印が山ほど付いているではないか。」

ベルナルド審問官は長さ30センチほどの長い針を取り出した。

「これで調べれば、すぐにわかる。魔女ならば、体に一箇所だけ、針で刺しても苦痛を感じない場所があるそうだ」

千鶴は息を呑んだ。四肢を拘束されて動けない千鶴の体に針を突き刺して行くつもりなのだ。ベルナルドはまず千鶴の右の乳房をつまみあげ、引き伸ばすと横にズブリと針を突き通した。

「ううっ!」

針に刺された穴から血が噴き出す。千鶴は苦痛に顔を歪めた。

「まさか、演技じゃないだろうな?」

ベルナルドは胡散臭げに千鶴の表情を観察している。突き通した針をグリグリと捏ね繰りまわし、痛みに対する千鶴の反応が本物であるかを慎重に確かめて、ようやく納得がいくと針を引き抜いた。そしてまた、別の場所へ突き刺す。

「ぎゃっ!」

「心配するな。自白するまでに死なれて困るから、急所は外してある。」

ベルナルドの針による審問は数時間に及び、千鶴の体は穴だらけになった。当然体中、出血多量で血まみれである。顔、胸、腹、背中、尻、腕、脚などありとあらゆる部分に針穴が開いた。

「おかしいな、これだけ、体中に傷あとや痣があるというのに。さては、お前、魔法を使って、俺を騙しているのか?」

「魔、魔法なんか使えません。私は魔女ではありません!」

千鶴の意識はまだまだ、はっきりしている。1500年に及ぶ、苦難の人生が千鶴の苦痛に対する耐性を強くしている。

「自白させるには時間がかかりそうだな」

ベルナルドは久しぶりに被疑者に対する、手応えを感じて内心喜んでいた。

 

 体中を穴だらけにされ、血だらけになった千鶴は、次にギザギザの山型に切り込みの入った鉄板の上に正座をさせられた。両手は後手に縛り上げられる。そして、太ももの上に数十キロはありそうな巨大な鉄の重りを乗せられた。

「うぐううっ・・・」

恐ろしい重量がかかり、千鶴の向う脛の肉に、山型のギザギザが食い込んで来る。皮膚が破れ、血が鉄板を染めた。ベルナルド司教は、楽しそうに千鶴の苦しむ様子を見て、聖職者らしく、おごそかな微笑みを浮かべている。

「魔女だと、認めれば、楽にしてやる」

「どんなに責められても、私は魔女ではありません。それに、魔女だと認めれば火あぶりにされるんでしょう?」

「その通り、魔女は例外なく公開処刑だ」

ベルナルドはそう言うと、今度は真っ赤に熱せられた焼きごてを用意させ、身動きの取れない千鶴の背中に押し当てた。ジュッと音がし、肉の焦げる匂いが立ち込めた。

「あああっ!」

さすがの千鶴も体をうねらせ、絶叫した。

「吐けえ!早く魔女だと認めろっ!」

「ち、違います・・・私は、絶対に魔女じゃありません・・・・」

千鶴は強情だった。ベルナルドはイバラ状のトゲの埋め込まれた一本鞭で千鶴の体を滅多打ちにした。

「ぎゃああっ!ぎゃあああ!」

千鶴の全身の皮膚が切り刻まれ、おびただしい出血で、頭の先から足の先までが血塗られていった。千鶴の意識は、苦痛と貧血で朦朧としてきたが、恐るべき忍耐力で口を割ることはなかった。ベルナルド司教の千鶴への拷問はいつ果てるともなく続いた。

 

 いくら責めても魔女だと認めない千鶴に、ベルナルド司教は、とうとう最後の手段に出た。千鶴は憲兵隊に護送され、町の外れの小川に連れて行かれた。憲兵たちは拷問で流された血がこびり付いた全裸の千鶴の体に、大きな石の重りを抱きかかえさせ、そのまま太い縄で、固く、何重にも縛り上げた。

「これから、お前をこの川に突き落とす。魔女の体は普通の人間より軽いと言われているから、もしお前が浮いて来れば、魔女だという証明になる。逆に沈めば、人間だということだ。これで、お前が自白しようがしまいが、魔女だかどうだか、ハッキリする。」

ベルナルド司教の説明に千鶴は抗議した。

「そんな!もし、沈んでしまったら、そのまま溺れ死んでしまうではありませんか?」

「死んでも疑いが晴れればそれで良いではないか?大体、お前がいつまでも口を割らぬからこういう手段を取らざるを得んのだ。」

町の住民たちが大勢つめかけ、この水裁判の様子を、固唾を呑んで見守っている。この時代、裸の女が責められる光景を見れるのは、こういった機会しかない。

「では、水裁判を始める。被告人を川の中へ!」

ベルナルド司教の指図で憲兵たちは、千鶴の体を抱え上げ、川の中へ放り込んだ。小川といっても、水深は2メートルほどもある。大きな石を抱きかかえさせられた千鶴はあっという間に川の底へと沈んで行った。

(く、苦しい、息が出来ない・・・)

千鶴は必死にもがいた。こんなところで、訳のわからない容疑をかけられ、死にたくはない。そんなことのために世界中を満身創痍になりながら放浪し、1500年も生き続けて来たのではない筈だ。川の水が口や鼻から気管に浸入してきた。千鶴は酸欠で気が遠くなりながら渾身の力を振り絞って、手足を縛っている縄を引き千切ろうとした。

(駄目だわ、切れない・・・)

千鶴の意識が消えかけたとき、奇跡的にプツンと縄が切れ、解けた。石の重りから解放された千鶴の体はスーッと水面に浮かび上がり、ムセながら、貪るように空気を吸い込んだ。

「やはり、お前は魔女だ!」

勝ち誇ったベルナルド司教の声が響いた。実はベルナルドがあらかじめ、千鶴を縛っている縄に、切れ易いよう、切り込みを入れていたのだ。異端審問官の司教にしても無実の人間を溺死させるより、魔女を摘発し火あぶりにする方が、教会の評価が上がるのだ。岸に引き上げられた千鶴には、判決が下され、火あぶりの公開処刑にされることとなった。

 

 数日後、町の広場の真ん中に、火あぶりの公開処刑場が用意された。この広場では今まで多くの無実の女たちが、ベルナルド司教によって嫌疑をかけられ、魔女として処刑されている。この日も千鶴の他に3人のフランス人の女が火あぶりにされる予定になっていた。広場には大勢の見物人がつめかけ、裸の女が縛り上げられている光景をワイワイと騒ぎながら眺めている。まるでお祭り気分のようだ。所詮、自分たちには直接関係の無い、他人事を野次馬根性で見物しているのだ。処刑台に縛り付けられた千鶴は、見物人の中に、ここ数年間の夫であるウスノロの下男を見つけた。ウスノロの夫は心配そうに、千鶴の方を見つめているが、どうしていいか判らず、ただただ青い表情で押し黙ったまま突っ立っている。千鶴はこの夫に対して何の感慨も持っていない。ただの潜伏のための隠れ蓑だった。

(あの時、逃げていれば良かった・・・)

最初に隣の家の男に告発されたとき、強引に逃走しなかったことが悔やまれた。千鶴はふと、見物の中に夫とは別に見覚えのある人物がいる事に気付いた。

(あれは、確か・・・)

千鶴は必死に記憶をたどった。1500年分もの記憶である。ぼんやりとして消えかけている事柄も多い。

(あれは、昔、モンゴルの野営地で見た女だ)

千鶴は慄然とした。その人物は、100年以上も前に千鶴にいきなり襲い掛かってきたモンゴル人の侍女イエスイだった。どこにでもいるフランスの庶民女の服装をしているが、人相風体は間違いない。年も取っておらず、当時と全く同じ風貌である。無表情な冷たい眼差しで、標的を分析するようにじっと、千鶴の方を見つめていた。

(あの女も不老不死。・・・いや、人間じゃない、アンドロイドだわ)

実は、隣の家の男に千鶴を密告するように唆したのは、物売りに化けたイエスイだったのだ。時間管理局のエージェントとして千鶴の抹殺を命じられているイエスイは、千鶴の武術や敏捷さを警戒し、直接の暗殺よりも、この時代の人間や風習を利用して、間接的に陥れる方法を選んだのだ。千鶴の魔女裁判は全て仕組まれたものだった。

「それでは、死刑執行を始める」

ベルナルド司教が宣言した。千鶴を含め、処刑台の4人の女の足元に薪が山のように積まれている。死刑執行人の男が火のついた松明を持って近寄り、点火しようとした。

(くそおおっ、こんなところで死ねないっ!なんとしてでも生き延びるんだ。生きて現代に戻り、宇宙人どもに復讐するまで死ねないっ!)

千鶴は最後の望みをかけて、イチかバチかのハッタリ勝負に出ることにした。

「あーはっはっは、私は魔女よ。こんな火あぶりぐらいで、本気で殺せると思っているの!

火なんて、なんともないのよ。今までの拷問だって、くすぐったいだけだったわ。いいこと教えてあげる。もうすぐ、魔女集会があるわ。そのとき、あなた達のこと仲間の魔女にも言って、魔法で、ここにいるお前たち全員、ネズミに変えてあげるわ!楽しみに待ってらっしゃい!」

千鶴は高らかに笑った。その場に居合わせた全員がその言葉を聞き、辺りはシーンと静まり返った。ベルナルド司教も驚いていた。

「なんだと」

今まで、処刑寸前にこういう事を言い出した女はいない。実は、心の底で魔女の存在を信じていなかったベルナルドは面食らって、どうしていいか判らなくなった。

「その魔女集会はどこである?」

「そんなこと、教えられないわ。火あぶりになったら、魔法で死んだ贋物の体だけ残して、本当の私は、そのまま魔女集会に飛んで行くわ」

ベルナルド司教はじめ、一同はすっかり千鶴のペースにはまってしまった。

「おのれ、魔女め!火あぶりは中止だ。もう一度拷問にかけて、魔女集会の場所と日時を聞きだしてやる。人間様を舐めるんじゃないぞ!」

怒り狂ったベルナルドは千鶴を処刑台から下ろすように、憲兵に命じた。千鶴の縄が解かれた瞬間、この時を待っていた千鶴のこぶしが憲兵のみぞおちに叩き込まれ、憲兵は気絶した。崩れ落ちる憲兵から剣を抜き取った千鶴は、そのまま、見物人の群集の間に踊り込んで行った。途中で制止しようとした何人かの憲兵たちが、一瞬にして切り伏せられる。

「きゃあああっ」

「魔女が、魔女が逃げたぞーっ」

たちまち大騒ぎになった。ベルナルドは騙されたと悟ったが遅かった。騒ぎが収まったとき千鶴の姿はどこにもなく、それっきりウスノロの夫の住んでいる小屋にも二度と戻らなかった。

『時間犯罪者11532号ノ抹殺ニ失敗シマシタ』

時間管理局、駐在アンドロイドのイエスイは遥か別の時代にある管理局本部に淡々と報告を送った。

 

第70話、女子アナ拷問対決!

 

さざなみ市の占領地政策が急ピッチで進められていた。元々30万人だったさざなみ市の人口は、ネオガイア星人の占領後、半年間で50万人に膨れ上がっていた。その多くは、占領地以外から、転送ビームによって誘拐されてきた人々である。宇宙の彼方からネオガイア星人の移民も流入してきている。彼らのほとんどは、市の北部の山の手に建設された、ネオガイア人特別居住区の中に立ち並ぶ豪邸に住んでいた。特権階級であるネオガイア人の居住区は、全体が高い鉄条網で隔離され、許可証のない地球人は立ち入り禁止である。彼らは、誘拐されてきた地球人の多くを使用人やセックス奴隷、ペットとして邸内に住まわせている。その特別居住区に隣接して広大な軍事基地と研究施設、宇宙港が建設されていた。一時、地球人のレジスタンスの襲撃で大幅に遅れてしまったエネルギーバリア発生施設も完成し、宇宙母艦オリンポスの全ての機能は地上施設に移管が完了している。植民地支配の要である総督府ビルも完成し、オリンポスはいつでも再び宇宙に飛び立つ事が出来る態勢だった。宇宙港にはネオガイア星の定期便が常に発着し、宇宙からの観光客も多数訪れるようになっていた。占領下におかれたさざなみ市民たちは恐怖に怯えながらも、平和な日々を送っている。以前、日本政府から生活必需品や食料を積んだ貨物船は到着するが、ネオガイア星人と手を結んだ工場経営者たちによって、市街地の郊外に生産施設や工場が次々に開設され、ほとんど自給自足が出来るまでになっていた。そんな平和な、さざなみ市で、ある日、占領放送局によるスペシャル番組が放映された。

「今日のゴールデンタイムは、『女子アナ拷問対決!』をお送りいたします」

ステージに司会者が登場し、出場者を紹介していった。拍手とともに入場してきたのは占領放送局の看板アナウンサーたちだった。中島亜矢(24歳)、赤木智香子(24歳)、相沢淳子(36歳)、高畠美鈴(32歳)の4名である。高畠美鈴だけが100キロ以上に強制肥満化され、ウサギの耳を付けられて人間ウサギに肉体改造されていた。他の3名は改造はされていなかったが、赤木智香子は日々のレギュラー番組内で行われている度重なる拷問で憔悴しきっている。司会者にマイクをむけられ、一通り、対決に対する意気込みを語ると、4人は最初の拷問対決の準備のため全裸になった。カメラの前での生脱ぎである。様々なアングルから複数のカメラに撮影され、一枚一枚衣服を脱いで行く様子がお茶の間に放映された。

「そんなに見ないで下さい。恥ずかしいですよお」

亜矢がぶりっ子をしている。

「毎朝、オマンコ開いて、ニュース読んでるんじゃねえかよ」

すかさずゲスト席からコメディアンの突っ込みが入った。4人が全裸になるとステージに4台の滑車が運ばれてきた。

「まず最初の拷問対決は、『海老吊り鞭打ち連打』です。最後まで耐えれるのは4人のうち一体誰でしょう?」

司会者が解説し、ゲスト席に座ったタレントたちがパネルに名前を書き込んだ。智香子が拷問慣れしている、ということで彼女の名前を書き込んだ解答者が最も多かった。4人の手足が背中で束ねられて滑車で吊り上げられ、大きく海老反りの姿勢で吊り上げられて行く。背骨がギシギシときしみ、それだけでもかなり苦しそうだ。

「相沢さん。気分はどうですか?」

司会者が宙吊りになった相沢淳子の顔にマイクをむけた。

「く、苦しいです・・・」

「あなたも、御自分の番組では、かなり拷問されておられるでしょう?」

「え、ええ、でも苦しいものは苦しいんです」

「早く、真性マゾになっちゃえよ!」

タレントが野次を飛ばした。4人の傍らにバニーガール姿の若い女性のアシスタントが手に一本鞭を持って立った。

「では、最初の対決、『海老吊り鞭打ち連打』。さあ、いよいよ開始です。」

ピーッと開始の笛が鳴り、バニーガールたちが一斉に鞭を振り降ろし始めた。パシーン、パシーンと小気味のいい音がスタジオにこだまする。4人は鞭を振り下ろされる度に、苦痛に顔を歪め、4人の白い裸体はたちまちの内に蚯蚓腫れで埋め尽くされていった。

 

鞭打ちが30発を超えたが、誰一人リタイヤする女子アナはいなかった。一本鞭での連打は相当辛いようだったが、全員が、女子アナの意地にかけて、ギブアップしまいと、必死に激痛に耐えている。テレビ画面の下部に何発打ったかがテロップでカウント表示されて視聴者に、判りやすくなっている。

「智香ちゃん、がんばれー!」

「亜矢パン、すぐにギブアップするんじゃないぞ!視聴者を裏切るなよー」

「愛してるよ、淳子ーっ!苦痛に歪んだ顔が素敵だよ!結婚してくれー」

「引っ込め、豚ウサギ!」

女子アナたちに、会場から次々に声援が飛んだ。50発が終わった時点で一端、休止になった。

4人とも予想以上に頑張ってますね。ここまで誰一人、リタイヤしていません。ここで、更に苦痛を与えるために、4人の体のもっとも敏感な部分に、重りつきの風鈴が取り付けられます。」

司会者が合図して、アシスタントたちがたくさんの風鈴を運んできた。それらは海老ぞりに吊るされた、4人の体の、両乳首、クリトリスに吊るされた。見かけは小さな風鈴だが、それぞれ10キログラムの鉄球が仕込まれている。乳首、クリトリスが糸に引っ張られ、ダランと下向きに極限まで引き伸ばされた。

「くううっ、千切れそうです・・・」

中島亜矢が泣きべそをかいた。司会者が赤木智香子の口元にマイクを向ける。

「どんな気分ですか、知香ちゃん?」

「こ、こんなぐらいは、平気です・・・なんともありません。いつも、番組で、もっとひどい事されてますから」

再び、鞭打ちが再開された。今度は、打たれる度に風鈴がゆれ、チンチロリーンと音が鳴る。

「相沢さん、股間がヌルヌルに濡れてますよ。あなた、本当はマゾなんじゃないんですか?

「う、うう、そ、そうです。でも、真性じゃないんです。ハードなのはやっぱり苦手です・・・」

「でも、これからは、そうは、言ってられなくなりますからね」

「出来るだけがんばります・・・」

結局、脱落者は誰も出ず、百発の鞭打ちが終わった。傷だらけの体で滑車から降ろされた4人の女子アナに、休む暇もなく、第二の対決が用意されていた。

「さあ、第二の対決は、それぞれのセックステクニックを競う対決です。名付けて、『10人抜き対決!』です」

アシスタントに誘導されて、40人の男たちが会場に入場してきた。対決のルールは簡単、一人の女子アナにつき、10人の男が割り振られ、彼ら全員をイカせ終わるタイムを競うのだ。手、オマンコ、アナル、口など、体のどの部分を使っても構わない。最下位になれば、失格で、次の対決には出られない。ちなみに全ての対決を通じて、最後に優勝した女子アナには、ゴールデンタイムでのニュース番組の出演権が与えられる。対決の前にゲストのタレントたちが次々に順位の予想をし、一番有利なのは、相沢淳子だという意見で一致した。理由は、年齢を食っているので、その分セックステクニックも熟練しているだろう、というのが根拠だった。ピーッと開始の合図の笛がなり、4人の女子アナは一斉に最初の男のチンポにむしゃぶりついた。40人の男たちは事前に公募された一般人で、ファンの地球人もいれば、性欲を満たしたいだけのネオガイア人の兵士もいる。それぞれ、用意されたマットの上で女子アナたちと絡み合った。道具はローションだけが使用を許されている。女子アナたちは手早くそれを男たちの体に塗りたくり、鞭打ちで痛むボディをこすりつけて、一秒でも早く相手を射精させるよう、必死でサービスをした。知香子と美鈴は口でしゃぶり、亜矢は手こきで、淳子はいきなりオマンコに挿入した。しばらくしてまず、淳子が中出しで射精させ、続いて、亜矢が手だけでイカせた。智香子はフェラチオにかなり手間どっている。

「智香ちゃん、ヘタクソでつね。歯が亀頭に当たって、痛いでつ。もっと優しくおながいします」

チンポをしゃぶられている、自称ファンの男は文句を言った。

「ご、ごめんなさい・・・」

智香子は申し訳なさそうに謝り、かなり遅れたが、それでも、ようやく一人目をイカせることが出来た。高畠美鈴は更に悲惨だった。

「このデブウサギ!お前なんかにしゃぶられても、ちっとも、気持ちよくなんねえよっ!」

男は罵倒している。百キロ以上に太らされた美鈴は豚のように醜くく、元の美貌は影も形なくなっており、性欲の対象とはなり難い。美鈴は容姿のハンディキャップをフェラチオテクニックでカバーしようと、必死で裏筋や玉袋を舐めまわしたが、とうとう、男のチンポは射精する前に萎えてしまった。

(お願い、立って!あたし、好きでこんな姿になったわけじゃないのに!これも視聴者のリクエストだったのよ!)

美鈴は萎えたチンポをひたすらしゃぶりながら、自分の姿に悲しくなってウサギのように赤い目から涙をとめどももなく流した。

 

10人抜き対決』は、相沢淳子と中島亜矢の一騎打ちとなった。淳子が8人目の時点で亜矢が7人目を射精させようと頑張っている。拷問には強いが、セックステクニックの未熟な智香子は、その時、まだ3人目で、もたついており、美鈴は一人目すら射精させることが出来ないでいる。美鈴の列で、後ろに並ぶ残りの9人の男が、早くしろ、と言わんばかりの非難がましい目で、美鈴を睨みながら、怒りを抑えてイライラしていた。淳子と亜矢は体中のあらゆる部分を使い、死力を尽くして競い合っていた。口はすでに舌の使い過ぎで顎が疲れて、半開きになり、オマンコも愛液が乾いて、粘膜が擦り切れ、赤く充血している。二人とも最後の疲労していない器官であるアナルにローションを塗ってチンポを挿入し、必死で腰を振っていたが、36歳の淳子はさすがに体力が尽きて、腰を振りながらも、意識が朦朧としていた。24歳で若さの溢れる亜矢は、淳子と同様に苦しかったが体力にまだまだ余裕があり、9人目で、なんとか淳子に追いついた瞬間、勝利を確信した。

(勝ったわ。これでゴールデンタイムはあたしのものよ。例え、宇宙人の放送局でだって、あたしが全ての女子アナの頂点に立つのよ!)

普段はぶりっ子で、愛らしさを売りにしている亜矢は、心の底では、いつもナンバーワンを意識し、他の女子アナの風下に立つ事など考えられなかった。しかし、亜矢はそんなプライドの高さなど、今まで、表面には微塵も出したことはなく、これからも気づかれる事はないだろう。恐るべき執念で、淳子より先に9人目をクリアした亜矢は、10人目に取りかかろうとして驚いた。10人目はレギュラー出演している朝のニュース番組で、デスクを並べて、競演している猿部真一郎(42歳)だったのだ。

「やあ、亜矢ちゃん」

「さ、猿部さん!何やってるんですか、こんなところでっ!」

「いやあ、実は僕も君のファンでね。いつも、隣でオマンコを開いてニュースを読んでいる君を見て、密かに股間を勃起させていたんだよ」

猿部は小太りの体に、トレードマークの丸眼鏡と蝶ネクタイのいつもの格好で、ニヤニヤとスケベったらしく笑っていた。

「こ、困りますっ。恥ずかしいです・・・猿部さんのチンポを入れるなんて」

「なーに気取ってるんだか。いつも、番組収録の後、ネオガイア人のプロデューサーやスタッフとやりまくってるじゃないか」

「そ、それはそうですけど・・・」

「早く始めないと、相沢さんに追いつかれちゃうよ」

亜矢はハッと我に返り、あわてて猿部のズボンのベルトを外しにかかった。トップの座を相沢淳子のような年増アナウンサーに奪われるわけにはいかない。亜矢は猿部の衣服を素早く脱がせると、マットの上に仰向けに寝かせ、ローションを塗って、シックスナインの体勢で上に跨った、そして、猿部のそそり立ったチンポをしゃぶりながら、猿部の下腹の出た胴体に皮膚を密着させた自分のボディを前後に動かし、性感が最大限に引き出されるようにした。

「あ、ああっ、亜矢ちゃん、気持ちいいよ!」

以前から妄想を渦巻かせていた競演者に全身でサービスされ、猿部真一郎はあっという間に亜矢の口内に射精した。この時点で、亜矢の勝利は確定した。

「中島亜矢さん、まず最初に、10人抜きを達成しました!意外でしたね」

司会者にマイクを差し出され、亜矢は口の端から精液を垂らしながら答えた。

「あたし、あんまり、こういうの経験なかったんですけどお。なぜか勝っちゃいましたね」

「本当に経験なかったんですか?」

「ありませんよお。もう、当たり前じゃないですかあ」

亜矢は愛くるしい瞳をくるくるさせて、恥ずかしそうに頬を赤らめていた。

 

10人抜き対決』で一人もイカせられなかった高畠美鈴は失格となり、自尊心を傷つけられた美鈴は泣きながらスタジオから退場して行った。残る3人には休む間もなく次の対決が用意されている。スタジオに大きなガラスの水槽が3つ運び込まれて来た。3人はそれぞれ一人づつその中に入るように指示された。

「さあ、いよいよ最後の対決です。最後は『にゅるにゅるウナギ責め対決』です。ルールは簡単。何匹、ウナギを体内に入れる事が出来るかで順位が決まります。オマンコ、アナル、口などどこに入れても構いません。」

水槽には膝ぐらいまでの水位で水が張られており、女子アナたちが入った後アシスタントが女子アナの手足を大きく広げて、大股開きでスタジオの正面に向け、水槽の上部両端につけられたベルトに手足を固定して宙吊りにさせた。カメラがちょうど正面からオマンコとアナルをバッチリ撮影できる位置に持ってこられた。

(負けるわけにはいかないわ)

亜矢が怯えた様子を装いながら、心の底で闘志を燃やしている。

(早く終わって。あたし、もう、こんなことはたくさんよ)

淳子は勝ち負けなど、どうでもよく、無事収録が終わる事だけを祈っている。拷問慣れしている智香子は何も考えていないらしく、目がうつろで、アシスタントの為すがままになっている。ゲストのタレントたちの予想では今回は、拷問慣れしている智香子の勝率が高かった。

「さあ、太いウナギが何匹入るか、3人とも、がんばって、視聴者を喜ばせてくださいね」

司会者の合図で、ピーッと開始の笛が鳴らされた。アシスタントたちがバケツに入ったウナギを運んできて、一斉に水槽に投げ込んだ。数匹のウナギたちがウネウネと水につかった女子アナたちの尻の周りをのたうっている。あまりの気持ちの悪さに淳子と亜矢の顔はひきつった。

「まず一匹目の挿入です。」

アシスタントが水槽の中に手を伸ばし、一匹のウナギを捕まえ、女子アナのオマンコに頭から押し込んだ。長さ50センチ、太さ5センチほどのウナギである。尻尾の先が見えなくなるまで入れないと体内に入ったとはみなされない。無理矢理ウナギをオマンコにねじ込まれ、膣の中で苦しさのあまり暴れまわるウナギの感触の気持ち悪さに、女子アナたちは気が狂いそうな悪寒を感じた。

「ぎゃああああああ!」

突然、相沢淳子が恐ろしい叫び声を上げた。観客やスタッフの目が一斉にそちらへ注がれる。淳子は白目を剥いて、口の端から泡を吹いていた。

「あーっと、一つ、言い忘れておりました。ウナギの中には稀に電気ウナギも混じっていますので、気をつけて挿入してください」

司会者が捕捉で説明した。

「・・・は、早く言ってください・・・そういう事は・・・」

淳子が感電してもつれる舌で弱々しく抗議した。全員、一匹目を無事オマンコに挿入し終わると、2匹目をアナルに挿入し始めた。オマンコにはどう考えても一匹しか入らないが、直腸、大腸、と続くアナルには、入れようによっては何匹でも入るはずである。悪寒をこらえて、全員、一匹、二匹とアナルから体内に全長50センチのウナギを頭から押し込んで行った。

「智香ちゃんの体内に3匹目が入りました。大丈夫なのでしょうか、詰め込みすぎるとウナギの力で内臓が破裂するかもしれません」

「怖いこと言わないで!」

赤木智香子が目を吊り上げて司会者の発言に抗議した瞬間、智香子の肛門に押し込まれた3匹目のウナギが電流を発生させた。

「ぎやあああああ!しびれるううう!」

智香子が絶叫した。このところ朝の番組では良く見かける光景である。智香子では、今一映像に稀少性がない。視聴者はトップアナウンサーの亜矢が感電する場面を一番期待しているのだ。肛門に3匹目を詰め込み終わると、さすがにそれ以上は入らなくなった。後は口から体内に入れるしかない。運悪く感電した、淳子と智香子は完全に戦意を失ってぐったりとしている。

(チャンスだわ)

と亜矢は考えた。アシスタントに、通算5匹目のウナギを口から体内に入れるように指示をした。

「本当に、こんなもの口から入れても大丈夫ですか?」

アシスタントの女性が心配になってこっそり亜矢に囁いた。

「当たり前でしょ。早くやってよ、対決に負けちゃうじゃない!」

亜矢に叱咤されて、アシスタントは意を決し、ウナギを掴み取ると、大きく開けられた亜矢の口の奥に、頭から押し込んでいった。

「おえええええっ」

亜矢は吐き気をこらえ、涙をボロボロ流しながらも、勝ちたい一心で必死にこらえ、ウナギを吐き出さずに咽喉の奥に呑み込んでいく。恐ろしい吐き気と苦痛だった。

(く、苦しい、このままじゃ、窒息して死んでしまいそう。でも勝たなくちゃ・・)

亜矢は気が遠くなりそうな自分を必死で励ました。そしてようやく、ウナギの尻尾の先が口の中に消え、唇が閉じ合わされた時、ウナギが電流を発生させた。

「おげええええ、うぎゃああああ、助けてええええ、死ぬううううう!」

亜矢は食道から胃にかけて、飲み込んだウナギの体で内側から感電し、のた打ち回った挙句に気絶した。

「亜矢パンが気を失いました。この対決、一体判定はどうなるのでしょう?」

司会者がゲストのタレントたちに審査を求めた。淳子と智香子は肛門にウナギを何匹か詰め込んだところで、すでにギブアップしている。感電のショックで体中の震えが止まらなくなり、対決どころではなくなったのだ。ゲストのタレントたちが審議の結果判定を下し、文句なく中島亜矢がチャンピオンに選ばれた。

「中島亜矢アナウンサーに、『第一回女子アナ拷問チャンピオン』の栄冠が送られます。えーと、コメントを聞きたいのですが、亜矢ちゃん、喋れますか?」

気絶していた亜矢はアシスタントの手で往復ビンタを食らわされ、強引に意識を戻された。しかし、まだ目は虚ろである。

「あ、あああ・・・」

「チャンピオンになった感想を聞かせてください」

亜矢は何か喋ろうとして口をパクパクさせたがウナギを飲み込んだままなので喋れない。

「げ、げええっ、・・・あ、あの、とても、うれしいですう・・・ぎゃああああっ!」

再び電気ウナギが発電し、亜矢は気を失った。

「あららら、亜矢ちゃん、また眠っちゃいました。明日の朝、生放送に遅刻しないようにね。では、また次回、お会いしましょう。さよーなら」

出演者全員がカメラに向かって手を振り、番組の収録が終了した。だが、女子アナたちにとって悲惨な地獄はここからだった。それぞれのオマンコに挿入されたウナギは何とか引っ張り出せたのだが、アナルと口から飲み込まされたウナギが、どうやっても出てこないのだ。

「ねえ、早くウナギを出してよ。もう、収録は終わったんでしょう!」

淳子がヒステリックに叫んだ。番組スタッフが3人のまわりに集まり、あーだこーだと騒いでいる。時折、亜矢と智香子の体内の入ったままの電気ウナギが発電し、そのたびに収録が終わって後片付けをしているスタジオに、絶叫がこだました。

「仕方ない、救急車を呼べ。病院に連れて行くしかない。どうしても出てこないなら、手術で取り出すしかないだろう」

プロデューサーが決断を下し、すぐに、連絡を受けた病院から救急車がやってきた。救急隊員の手で3人はタンカに乗せられ、けたたましくサイレンを鳴らした救急車で病院に搬送されて行った。

 

3人の女子アナが運ばれたのは、市立さざなみ総合病院だった。外科、内科、小児科、産婦人科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、麻酔科、脳神経外科、神経内科、精神科までもがある、さざなみ市で最新の医療設備が揃った大病院であったが、現在はネオガイア星人の支配下におかれていた。地球人の医師たちが、宇宙拷問研究所や、宇宙軍の生物兵器研究機関の下請けもやらされている。院長には、さざなみ市の制圧後にネオガイア星より派遣されてきたアルキメデス博士が就任していた。中島亜矢、赤木智香子、相沢淳子の3人は特別治療室にタンカで運び込まれ、診察を受けた。地球人医師の財銭吾郎教授(40歳)が診察にあたった。

「どうですか、先生」

同行してきた、番組スタッフが心配そうに尋ねた。

「ふーむ、小腸の入り口付近までウナギの頭が入り込んでいます。しかも、電気ウナギが時々放電するので患者はかなり危険な状態です。特に中島アナウンサーの食道から胃にかけて電気ウナギが侵入しています。心臓や脳に近い場所なので、このままだとショック死もあり得ます。」

財銭教授は、3人を診察台にM字開脚で固定し、高々と天井に向けて突き出させた肛門を医療用の肛門開口機で限界まで広げさせた。直径10センチほどに開かれた肛門にビニールの手袋をはめた右手を突っ込み、ウナギが引っ張り出せないものか、試してみる。しかし、ウナギたちはかなり奥まで入り込んでおり、よほど3人の女子アナの体内が気に入ってしまったのか、そのぐらいの事では出てこようとしない。

「あつっ!」

赤木智香子の肛門に手を突っ込んだとき、中の電気ウナギが放電し、あわてて財銭教授は手を引っ込めた。智香子の体がビクンと反り返り、苦しそうににうめき声をあげている。

「お手上げですな。」

「何とかしてください。中島アナと赤木智香子は明日の朝、レギュラー番組の生放送があるんです」

付き添いで同行していた放送局のスタッフが訴えた。

「最善はつくしてみますが、少し荒治療になりますよ」

「ええ、とにかく間に合わせていただければ・・・」

財銭教授は冷たい薄ら笑いを浮かべた。元々の冷酷さと頭脳明晰さに加え、ネオガイア人への協力姿勢から高い評価を得ている。財銭教授は太い医療用の浣腸器を取り出した。

「まずは、浣腸を試してみましょう。しかし、通常の浣腸液ではウナギを弱らせる事は出来ないので、特性の塩酸浣腸液を使用します」

「だ、大丈夫なのですか?」

「本当は硫酸浣腸液を注入したいのですが、それでは患者の内臓に穴が開いてしまうので、塩酸にします」

放送局員は見守るしかなかった。財銭教授はまず、相沢淳子アナウンサーの肛門に塩酸浣腸液を注入した。

「ひぎゃああああ!お腹が、お腹が焼けるうううう!」

長期間の苦痛で、意識が朦朧としていた淳子が絶叫した。下腹部は内側から炎で焼かれているようである。財銭教授は続けて、中島亜矢、赤木智香子にも大量の塩酸浣腸を注入していった。

「あぎゃあああ!熱いっ、熱いわあああああ!」

「あおおおっ・・・助けてええええ!死ぬううう!」

3人の絶叫があらん限りの声で診察室に響き渡った。恐ろしい形相で地獄の苦しみに耐えている。財銭教授がクールな微笑みを浮かべた。

「しばらくこのままにしておきましょう。時間がたてば塩酸に浸されたウナギが弱ってくる筈です」

財銭教授とスタッフは診察台にM字開脚で固定された3人の女子アナを残し、お茶を飲みに行く事にした。

 

1時間後、財銭教授と放送局員が診察室に戻って来た時、3人の女子アナは体中から脂汗を流し、苦しみ悶え続けていた。亜矢と智香子の体が時折、ビクンと痙攣するのは体内の電気ウナギが放電しているからだろう。財銭教授は絶縁体になったゴム製の手袋をはめると、3人の肛門に無造作に手を入れ、ウナギの弱り具合を調べた。そして弱ったウナギを次々に引きずり出した。

「さすがです。見事な腕前です。教授」

放送局員がすかさず、ヨイショした。

「いや、喜ぶのはまだ早い。一番奥に入り込んだ、ウナギは、小腸まで達している。これは、そう簡単には出てきそうにない。緊急オペが必要です。」

「何卒、よろしく、お願いします。先生」

「最善を尽くします」

亜矢、智香子、淳子の3人は診察台に固定されたまま、手術室に運びこまれた。財銭教授子飼いの執刀助手達が呼ばれ、関係者以外、手術室から閉め出される。

「フッフッフッ、ピチピチの花の女子アナの体にメスを入れる事が出来るとはな。俺にも運が回ってきたものだ。ここは一つ、ネオガイア人のように麻酔なしで手術といくか。」

財銭教授が執刀助手たちに囁いた。女子アナたちには心拍数が落ちているため、麻酔は危険だと、意味不明な説明をする。長時間に渡って体内でのたうちまわるウナギにほとんどの体力を奪われていた女子アナたちに抗議する気力はなかった。

「なんでもいいですから、は、早く、ウナギを取り出してください・・・」

相沢淳子がうわ言のようにつぶやいた。財銭がサディスティックな喜びに潤んだ目で、メスを握り、歓喜に震える手で相沢淳子の白い下腹部に切り込みを入れた。

「ぎゃああああ!」

鮮血が噴出し、淳子が絶叫した。

(うう、この絶叫がたまらん。こういう手術を行うことを子供の頃から何度夢見た事か・・・)

財銭教授は取付かれたようにメスをふるい、皮膚、筋肉、内臓と切開し、見事に淳子の体内からウナギを取り出した。そして助手に縫合するよう指示すると次は、中島亜矢の執刀に取り掛かった。まず亜矢の下腹部を淳子同様に切開してウナギを取り出した後、食道から胃にかけて入りこんでいる電気ウナギの除去に取り掛かる。

「食道を切開するのは危険だ。万が一声帯がおかしくなったら、亜矢パンのアナウンサー生命も終わってしまうことになる。胃を切開し、そこから引っ張り出すしかないな」

財銭教授は、メスをふるい亜矢の胃の辺りを切り開いた。亜矢は下腹部の執刀の時に気を失い、眠り込んでしまっている。財銭教授が切り開かれた胃の中から電気ウナギの頭を握って掴み出そうとした瞬間、怒ったウナギが放電した。

「うわああっ!」

絶縁体のゴム手袋を通しても、電流が伝わってきた。亜矢が目を覚まし、目をカッと見開いて、あらん限りの力で絶叫する。

「くそっ、ウナギの癖になめやがって!」

プライドの高い財銭教授は抵抗するウナギにむきになり、力いっぱいに引きずり出そうとしたが出てこない。

「これでも食らえっ!」

財銭教授はメスの先を亜矢の胃の中の電気ウナギの頭に突き立て、グチャグチャに切り裂いた。胃の中でウナギの血が亜矢の血と混じり合う。さすがの電気ウナギもとうとう、息絶えて、動かなくなった。淳子と亜矢の手術を無事終えた財銭教授は、最後の一人である智香子の執刀にかかった。下腹部を開腹し、電気ウナギを取り出そうとする。しかし、ウナギの体が半分以上、頭から小腸に入り込んでおり、どうしても引きずり出すことが出来ない。連続の手術で財銭教授自体、疲れてもいた。

「駄目だ、取り出せない。今日はもう無理だ。俺はもう疲れたんで、家に帰って寝たい」

「し、しかし、患者はどうします?」

「残っているのは、一匹だけだろう?また今度、再手術しよう」

財銭教授は智香子の縫合を助手に任せると、さっさと手術室から先に出て行ってしまった。

 

手術の翌朝、相沢淳子が目を覚ますと、病院の個室のベットに寝かされていた。亜矢と智香子の姿はない。放送局から付き添いに派遣されていた男が椅子に座って、淳子の容態を見守っていた。

「おはようございます。手術は成功ですよ。相沢さん」

「中島アナと赤木アナは、どこにいるの?」

「お二人はもう退院されました。今朝の生放送に出演しないといけない、ということで。ちょうど今ごろ、テレビに出てるんじゃないですかね」

放送局員が病室のテレビのスイッチを入れると、占領放送局が提供している朝のニュース番組が放送中だった。中島亜矢アナウンサーが介護用の特製のベッドに横たわり、点滴を受けながらニュースの原稿を読んでいる。昨日からの『拷問対決』の収録と手術による失血で、顔が青く、目の下にも隈ができて、表情はうつろだった。下腹部と胃の辺りの手術跡には包帯が巻かれていたが、オマンコと下半身はいつも通り剥き出しで、視聴者にサービスされている。全体的に血の気がひいており、生命力が感じられない。

(すごいわ、さすがだわ。あの状態でいつも通り、生放送に出演するなんて・・・あたしには、とても真似出来ないわ)

ライバルである淳子も亜矢のプロ根性には感服した。お天気のコーナーでは、智香子がいつも通り、天気予報が外れて責められていた。さすがに下半身は手術を受けたばかりなので、今日は顔と上半身を数十本のマチ針で責められている。時折、体がビクンとするのは、体内にまだ一匹だけ、取り出せなかった電気ウナギが放電しているのだ。電気ウナギは智香子の小腸の消化物を直接摂取することで、栄養を補給し、体温で暖かい智香子の腸の内部に永住を決め込んだようだった。共生関係を確立しようとしているのだが智香子はそんな事は知らない。

「今日の天気は、曇り時々、小雨がふります。傘はどっちかあ、でした。ぎゃああああっ!」

またウナギが放電したようだった。淳子はテレビを見ながら、このまましばらく病院で休養しよう、と思った。

 

さざなみ総合病院の地下にネオガイア人が設置した瞬間物質転送機の受け入れステーションがある。その前に財銭教授はじめ、10人あまりの地球人医師たちが整列していた。転送機が作動し、衛星軌道上の宇宙船からネオガイア星人のピタゴラス博士が転送されてきた。

「ピタゴラス博士。総回診、よろしくお願いします」
 実体化したピタゴラス博士に地球人医師たちが深々と頭を下げる。

「ギャハハハハ、今回はわしの実験体になりそうな美人の女性患者はいるかね?」

「ええ、何人かピックアップしてございます」

財銭教授が慇懃に答えた。ネオガイア人に取り入る熱心さは、彼の右に出るものはいない。ピタゴラス博士は上機嫌で地球人医師たちを従え、先頭に立って病院の廊下を颯爽と歩き始めた。

『ピタゴラス博士の総回診です』

病院内に隈なくアナウンスが流れた。ピタゴラス博士は院長のアルキメデス博士とは旧知の間柄で、共同で拷問研究の論文を発表したこともある。総回診というのは名ばかりで、時々、暇つぶしに、ピタゴラス博士がさざなみ総合病院に遊びに来ているだけであった。そして地球人医師たちが治療している患者や研究を遊び半分で観察してまわり、気に入った地球人の若い女性患者や看護婦などがいると、実験材料にするため自分の研究施設のある宇宙船に連れて帰るのだ。

「この患者はなかなか美人じゃないか?」

ピタゴラス博士が相沢淳子の病室で、入院中の女子アナウンサーに目をつけた。

「彼女は占領放送局の女子アナウンサーです。番組の収録中に体内にウナギが入り込み、取り出せなくなったと言う事で運び込まれて参りました。私が執刀し、手術後の経過も順調です」

財銭教授が丁寧に説明した。他の医師たちが淳子の衣服を全て脱がせ、ピタゴラス博士へのサービスとして、縫合された手術跡のある裸身をさらけ出させる。

「この患者をわしの実験材料にくれんかね?」

「さあ、それは・・・彼女は占領放送局の所属なので私どもの権限ではなんともお答えできませんが」

「そうか、残念。占領放送局のイソップ放送局長とは懇意にしているから、後でわしから掛け合ってみよう」

財銭教授は無理難題を引っ込められてホッとした。彼としては後日、淳子がどうなろうと知った事ではないが。

「それより、財銭君。わしの研究の課題は進んでおるかね」

ピタゴラス博士が思い出したように言った。課題とは病院中の看護婦(ナース)たちのクリトリスや乳首の大きさを調べ、刺激を与える前と後では、大きさがどれほど変化するかを観察するという、馬鹿馬鹿しいものだった。愛液の量も調べなければならない。財銭教授はネオガイア人に取り入るために真剣にその研究に取り組んでいた。

「はい、毎日全てのナースに、出勤直後と退勤直前に検査を実施しております。後ほど詳細なレポートを提出いたします」

「それはそれは、感心感心・・・」

ピタゴラス博士は鼻で馬鹿にしたように言った。本当は彼としてもそんな研究などどうでもよい。この前来た時、なんとなくふざけて言っただけなのだ。しかし財銭教授は高名なピタゴラス博士に直接課題を貰ったことに舞い上がってしまい、徹夜も辞さず、真剣にその研究に取り組んでいる。ピタゴラス博士はその日は、病院側が用意した2人の女性患者と1人のナースを実験体として土産にし、無事、満足した様子で自分の宇宙船へと帰っていった。

 

さざなみ総合病院の最上階にある財銭教授の研究室には毎日、勤務シフトの交替の時間帯になるとナースたちの長蛇の列が出来る。さざなみ総合病院で働く全てのナースたちは出勤時と退勤時に、ここでクリトリスと乳首の検査を受ける事を義務づけられているのだ。財銭教授の医療班が交替で測定にあたっている。

「乳首は平常で高さ0.7センチ、クリトリスは0.5センチ。ちょっと、今ここで軽くオナニーしてみてください」

看護婦の水島百合枝(22歳)は言われるがままに股間に指を這わせてオナニーし、乳首とクリトリスを勃起させた。白衣の前をはだけ、スカートを捲り上げている。財銭教授の班員であるその若い医師は再び測定器で測った。

「乳首は1.5センチ、クリトリスは0.8センチに肥大しました。はい、結構です。次の方どうぞ」

百合枝は乱れた白衣を直すと、研究室を出た。馬鹿馬鹿しい。財銭教授は全てのナースの個人別の詳細なデータを取っているらしい

「面倒くさいわね、毎回毎回。一体、何考えてるのかしら」

百合枝が同僚の白井聖美(21歳)にぼやいた。聖美はまだ看護学校を卒業したばかりの新人ナースである。

「わからないわ。全部宇宙人のせいじゃない?それより、第3病棟の森川妙子さん最近見ないじゃない。宇宙人の実験材料にされるために、何処かへ連れて行かれたって、噂よ」

「こわいわ、あたしたちもいつ、連れ去られるか判らないのよ」

百合枝は身震いした。しかし、病院を退職することは、占領本部によって禁止されているため、漠然とした不安に怯えながらここに勤務し続けるしかない。

「一体どうなるのかしら、この町・・・外の世界じゃ、今何が起こっているのかしら」

宇宙人の占領以来、外界の情報は全く入ってこなくなっていた。日々、変貌していく町の様子はまるで、別の世界のようだった。

 

日本の首都にある総理大臣官邸で朝の閣議が行われていた。このところ議題はもっぱら、宇宙人に関してである。

「宇宙人は、これから一体どうするつもりなんだ。東海地方に居座ったまま動こうとしないではないか」

総理大臣が困り果てたように議題を投げかけた。

「毎月のさざなみ市への食料、生活必需品の供給は莫大な額に上っており、財政を圧迫しております」

財務大臣も困り果てている。

30万人の日本国民が人質に取られているのだ。金がかかるからと言って止めるわけにもいかん。特別に予算枠を組んでいくしかない。わしの任期中はやりたくないのだが、消費税率の引き上げも検討せざるを得ない。それよりも、合衆国が宇宙人に核を使いたがっているようだ。」

国土交通大臣が目を吊り上げた。

「核なんか使われたら、わが国の国土も無事では済みませんぞ!それにあのバリアに核ミサイルが通用するのですか?」

「多分、歯が立たんだろうな。前回の戦闘で実証済みだ。その件は、今のところ合衆国政府の一部の強靭派の考えだけらしいが・・・」

警察庁長官が報告した。

「ここ一年間、国内で行方不明者や、失踪者の数が急激に増えています。主に、若い男女が中心ですが、中には有名人や芸能人も含まれています」

「それも、ほとんどが宇宙人の仕業に間違いないだろうな。だが、現状では、宇宙人による拉致を防ぐ有効な対策は何もない。国民がパニックにならないよう情報コントロールをうまくやってくれ」

総理が公安庁長官に指示をした。

「わかりました、総理。現在、東海地方を占拠している宇宙人に対しては、我々公安庁と、内閣調査室、自衛隊の特務機関が共同で情報収集に努めております。それによると、エネルギーバリアの内部の占領地区では、急ピッチで宇宙人による改造が進められているようです」

閣議に参加している全員の表情が険しくなった。総理は重々しく言った。

「最新の報告書を提出してくれ・・・」

表情が苦渋に引き歪んでいる。

(何で、わしの任期中のこんなことばかりおこるんじゃ。構造改革どころじゃないぞ。一体、日本は、いや世界はこれからどうなってしまうんじゃ!)

総理大臣は心の中で叫びだしたい衝動を必死に押さえつけた。

 

第71話、近親相姦の果て

 

日本の首都圏の郊外にあるベッドタウンに高原家の家族が住んでいる一戸建ての住宅がある。新築だが、まだ家のローンは終わっていない。この辺りの住宅地では、宇宙人の侵略など全く関係なく、以前と変わらず平和そのもののような日常生活が続いている。しかし、高原家の一家5人は、一年前に突然現れた居候によって、想像を絶する悲惨な毎日を送っていた。

「つまんねえな」

高原家のリビングでアダルトビデオを見ていたテミストクレス(ネオガイア宇宙軍脱走兵、48歳)がつぶやいた。長女、高原沙貴(18歳。女子大生)を全裸で四つん這いにさせ、椅子代わりに腰掛けている。アダルトビデオはこの家の主婦、高原良枝(43歳)にレンタルビデオ店で借りてこさせたものだ。

「良枝、もっと面白いものを借りて来てくれ。俺の好みは知っているだろう?もっとアブノーマルで刺激の強いやつだ」

「はい、テミストクレス様。申し訳ございません」

良枝は素直に謝った。宇宙人であるテミストクレスには身分証明書がないのでレンタルショップを利用することが出来ない。そのため、代わりに良枝がアダルトビデオを借りに行かされている。テミストクレスは常に、よりアブノーマルな趣向のビデオを借りてくるように要求するため、良枝は近隣の町のレンタルショップ十数件の会員になり、新作を借り漁っている。女性がアダルトコーナーに入るだけでも勇気がいるのに、頻繁に、しかもアブノーマルなビデオばかり借りて行く良枝に、店員たちは、内心呆れていた。テミストクレスの高原家での潜伏生活も、そろそろ一年間にも及んでいた。毎日毎日、奴隷化した高原家の5人に暴虐の限りを尽くしきた彼もそろそろ飽きが来ていた。かといって、宇宙艦隊を脱走した彼には、他に行く当ても無い。

「くそっ。退屈だな。良枝、おしゃぶりだ」

「はい、テミストクレス様」

良枝はテミストクレスの前に跪き、アダルトビデオを見て勃起したチンポをしゃぶり始めた。良枝は妊娠9ヶ月で、お腹が大きく膨らんでいる。日々、近親相姦の乱交を強要された結果の妊娠だった。

「ただいまー」

次女の玲華(14歳)が中学校から帰ってきた。玲華も妊娠10ヶ月で、そろそろ出産日が近い。誰の子供かは判らない。兄の篤志、父親の博和、テミストクレスのいずれかの子供である事は間違いない。妊娠が発覚したとき、玲華の通う中学校では大問題になったが、博和と良枝が学校に赴いて、出産することを、苦しい嘘の言い訳とともに、学校側に説明した。中絶することや、学校を欠席することはテミストクレスによって厳禁されていた。対応に当たった担任の教師や校長は、母親である良枝も妊娠しているのを見て、この一家はどうなっているのか、と呆れ果てた。

「お母さん、あたしそろそろ生まれそうなの。明日から学校休んでもいい?」

玲華がフェラチオをしている母親に尋ねた。

「・・・え、ええ・・・いいわよ・・」

テミストクレスが射精した時、長男の篤志(16歳)が高校から帰ってきた。

「ただいま・・・」

篤志の口調は重々しい。学校へ行くとき以外、自宅では犬の生活を強要され、そのため、もともと成績は上位だったのだが、まともに受験勉強をすることが出来ず、最低ランクの不良ばかりが集まる高校にしか入学出来なかったのだ。学校でも友達が出来ず、常にいじめの対象になっている。篤志は帰宅するなり無言で制服のブレザーを脱ぐと、全裸になり、いつものように、ガレージの犬小屋へと入っていった。性格も以前とはすっかり変わり果てて、無口になっている。テミストクレスに支配される高原家の5人はネオガイア製の奴隷管理用の電撃首輪を嵌められているため、ほんの少しでも逆らうことは出来ない。

「玲華と良枝が妊娠しているから、まともにオマンコにぶち込めるのは、お前だけだな」

テミストクレスは椅子になっている沙貴の御尻をピシャリと叩いて言った。沙貴も成績優秀だったのだが、肝心の第一志望の大学の受験日にテミストクレスによって浣腸受験を強要され、耐える事が出来ずに試験を途中で放棄したために、不合格となって、現在はすべりどめの三流の私立大学に通っていた。沙貴だけが、日々の乱交でまだ、妊娠に至っていない。

「なめろ」

テミストクレスは靴下を脱いで立ち上がると、沙貴の口元に足の裏を押し付けた。沙貴は目をつぶり、異臭のする足裏をペロペロと舌を出して丁寧に舐めた。

「つまんねえな」

テミストクレスは再びつぶやいた。ありとあらゆる陵辱を一年間に渡って加え続けてきたテミストクレスにとって、新しい刺激になるような事は何もなかった。

「レズショーでもやらせるか。沙貴、お前の腰にバイブを装着して良枝のアナルを犯せ」

「はい、テミストクレス様」

全裸の沙貴はベルト付きのバイブを腰に付け、母親の良枝を四つん這いにさせると、スカートをめくり上げた。下着は日常生活で禁止されているため、はいていない。沙貴が滑りを良くするためにバイブにローションを塗ろうとするのをテミストクレスが制止した。

「ローション無しでやれ」

良枝の顔が一瞬こわばった。

「お母さん、いくわよ」

「え、ええ、沙貴ちゃん。大丈夫よ」

ズブリと沙貴が良枝のアナルにバイブを突き立てた。良枝の顔が肛門を引き裂かれる激痛に歪んだが、歯を食いしばって声は立てない。このぐらいの事で、いちいち騒いでいては、テミストクレスに支配された日常生活を送る事は出来ない。沙貴は心を鬼にして、妊娠でお腹の膨らんだ母親のアナルにバイブを根元まで沈めると、腰を前後に動かした。

「う、うう・・・」

良枝の肛門が裂けて、バイブに血がにじんだ。

「つまんねえな・・・」

テミストクレスがその光景を見ながら、独り言のようにつぶやいた。

 

 玲華が産休のため中学校を休み始めて一週間ほどした頃、陣痛が始まった。行き着けの産婦人科の医院に、父博和のマイカーで運ばれた玲華はすぐに処置室に入れられ出産準備に入った。

「俺も見学させてくれ」

付き添ってきたテミストクレスが強引に処置室に入ってきた。

「そ、それは困ります。当医院では男性の立会いは許可できません。あなたは、ご家族の方ですか?」

担当の医師はスキンヘッドの中年の白人男性であるテミストクレスを胡散臭そうに睨みつけた。

「そうだなあ、家族と言うより、一家の支配者というべきか。・・・ひょっとすると生まれてくる子供の父親かもしれん。3分の1ぐらいの確率で、だが」

「言ってることが判りません。こんな時にふざけないでください!今は母子ともに正念場なんです!」

「とにかく、子供が生まれてくるところを一度見てみたいんだ!邪魔をするな!」

テミストクレスは上着のポケットからレーザー銃を取り出してチラつかせた。

「な、なんなんだあんたは・・・」

医師はテミストクレスが危険な人間であることを感じ取り、それ以上抗議することをやめた。そして、傍らから覗き込んでくるテミストクレスを無視して、陣痛に苦しんでいる玲華の方に集中することにした。

「まだ、生まれて来るまでしばらく時間があります。気を楽にしてください。」

「え、ええ・・・あたしの赤ちゃん、生まれるの・・・・」

玲華が汗ばんだ顔でうわ言のようにつぶやいた。赤ちゃんの性別が男であることは事前の検査で判っている。弱冠14歳で、不本意にも母親になることに精神面でもかなり動揺している。玲華が処置室に運び込まれてから約3時間後、陣痛の大きな波が来た。

「生まれますよ」

医師が玲華にささやいた。テミストクレスはベットの反対側のよく見える位置で、椅子に座って、ボリボリと袋入りのスナック菓子を食べている。ベットの上で下半身をさらけ出し、M字型に開いた玲華の脚の間の割れ目から赤黒い子供の頭が出てきた。

「ううっ!く、苦しい!」

「がんばってください、出てきましたよ。もう少しの我慢です」

玲華のうめき声がひときわ激しくなった。赤ん坊が出てくるに従って、玲華のお腹が波打つように内側から大きく動いている。テミストクレスはスナック菓子を食べる手を止め、好奇心丸出しで玲華の股間を覗き込み、目を皿のようにしていた。

「すごい!初めて見た」

医師や助産婦たちはテミストクレスを努めて無視するようにしている。玲華のオマンコに最初に頭の先が覗いてから30分ぐらいかかって、やっと赤ん坊の全身が体内から出てきた。

「オギャー!オギャー!

ヘソの尾を切られ、湯船に入れられた赤ん坊は男の子で、その顔立ちは明らかに、日本人と白人のハーフだった。つまり、この赤ん坊の父親はテミストクレス以外に考えられない。

「俺の子供か!」

テミストクレスは叫び、思わず手に持っていたスナック菓子の袋を床に落としてしまった。さすがに一家の支配者も呆然とし、放心状態になっている。48歳にして、初めて人の親となったのだ。思えば今までつまらない人生だった。中途採用でネオガイア星宇宙艦隊に入隊したテミストクレスは万年下級兵士で給料は安く、女にモテたこともない。完全に結婚をあきらめてから十年以上になる。このまま艦隊勤務を続け、停年後は、1人でひっそりと老いさらばえ、何処かの安アパートで誰にも見取られずに孤独死していくのだと思っていた。それに趣味と言えば、非番の日に支給品の酒を飲み、軍の娯楽施設でダッチワイフを抱くことだけだった。しかし、艦隊を脱走し、地球に逃亡した日から彼の人生は変わり、そして今日、ついに自分の子供を持つ事が出来たのだ。

「地球に来て良かった。・・・そ、そうだ、子供の名前を考えなくては」

テミストクレスは興奮し、元気に泣き叫ぶ生まれたての赤ちゃんと、出産を終えてベットの上でグッタリとしている玲華を交互に見つめながらオロオロするばかりだった。

 

 産後の経過は母子共に順調だった。約一週間ほどで玲華は退院し、赤ん坊と共に高原家の自宅に帰ってきた。

「玲華。子供の名前が決まったぞ。古代の英雄にちなんでアキレス、と言う名にしようと思う」

「・・・」

玲華をはじめ、高原家の面々の顔が曇った。赤ん坊の名前は『高原アキレス』ということになる。あきらかに珍妙な名前だが、テミストクレスの言い出した事に逆らうことは出来ない。玲華や沙貴の父親である博和は、自分の初孫である生まれてたての赤ん坊の寝顔を見ながら苦悩を隠し切れなかった。

(俺たち一家はこのままいくと、最後には一体どうなるんだ?良枝も来月には出産予定だし、沙貴もいつ妊娠するか判らん。しかも、毎日、親子、兄弟姉妹で近親相姦の乱交を強制されている。狂っている・・・なんでこんなことになったんだ???)

自動車メーカーの管理課長である博和一人の給料で高原家の家計を支えている。住宅ローンもまだまだ残っており、3人の子供たちの学費も馬鹿にならない。テミストクレスの浪費は激しく、玲華に子供まで出来たとなるともはや家計は火の車だった。しかし、奴隷管理用の首輪をはめている限り、テミストクレスに反抗心を持つ事すら許されない。

「今日は、玲華の出産パーティだ。良枝、思い切り贅沢な酒と食材を買ってきてくれ」

人生最大の喜びを得たテミストクレスは、かつてなく上機嫌だった。

「はいテミストクレス様」

良枝は出産間近の大きなお腹を抱え、ノーパンノーブラで財布を持って、近所のスーパーへ買い物に出かけて行った。

「よーし、今夜は朝まで乱交パーティだ。博和、沙貴とシックスナインをやれ」

「わかりましたテミストクレス様」

博和はうやうやしく頭を下げると、18歳の自分の娘の沙貴に覆いかぶさり、スカートに顔を突っ込んで、実の娘のオマンコに舌を伸ばした。沙貴も博和のズボンのチャックを開け、萎びたチンポを引っ張り出すと、口に含んだ。

(お父さん。あたしたち一家はもう、とことんまで墜ちていくしかないのよ!)

沙貴は、この一年間精神を蝕み続けている背徳感に身を任せながら、心の中で叫んだ。

 

 高原家の長男、篤志の一日はガレージの犬小屋で目を覚ます事から始まる。全裸で汚い毛布に包まっているだけなので、寒さのためいつも良く眠れない。

「篤志ちゃん、朝御飯よ」

母親の良枝が犬小屋の前にボールに入れた残飯を持ってきた。御飯に味噌汁をかけ、昨日の夕食の残りのオカズがグチャグチャに混ぜ込まれている。

「今日はテミストクレス様の命令で、篤志ちゃんの朝御飯にお母さんのオシッコをかけることになってるの。最近寒さが厳しくなってきたから、レンジで暖めてあげてもいいですかって訊ねたら、お前のオシッコで暖めてやれ、って言われたのよ」

良枝は、大きくなったお腹をかばいながら、ボールの上にしゃがみこむと、残飯の上に勢いよくオシッコを放出した。体内から出たばかりのオシッコは暖かく湯気を立てている。

「・・・」

篤志は犬小屋から顔だけを出し、無言でその様子を眺めていた。完全にふてくされており、最近は自宅でも学校でもほとんど誰とも口をきかない。

「冷めないうちに食べてね」

良枝はそう言い残すと家の中へ戻っていった。篤志はボールに頭を突っ込み、湯気の立っているアンモニア臭のする残飯を口いっぱいに頬張った。いつもの事なので、もはや嫌悪感も湧かない。朝食が終わると篤志はガレージの隅にある蛇口からホースを引っ張り出して自分の体を洗った。この蛇口からはお湯が出ないため、真冬でも冷水である。この一年間でかなり体が慣れてきたとはいえ、全裸で、屋外で眠っているため常に風邪をひいている。体を洗い終わると篤志は家に中へと入っていった。学校へ行くために服を着るのだ。一日のうち、学校へ行く前と帰宅した直後の着替えの時だけ、家に上がることが許されている。篤志は高校の制服を着て、カバンを持つと無言で家を出た。

「いってらっしゃい、篤志ちゃん」

良枝が声をかけたが、篤志は答えない。心の底まで犬になった気分だった。バスと電車を乗り継いで学校に着いた篤志は影のように教室に入った。男女共学だが、偏差値の低いこの高校はガラの悪い不良の巣窟となっている。篤志に友達はいない。

「おい、篤志。とんでもないお前の噂を聞いたぜ」

教室に入るなり珍しく篤志はクラスメイトに声をかけられた。

「お前、家では、いつも裸で、犬小屋で寝ているんだってな」

「・・・・」

篤志は無言で押し黙った。本当のことなので否定のしようがない。

「村橋がこの前、お前ん家の前を通りがかったとき、ガレージの犬小屋でうずくまっているお前を見たんだってさ」

「えー、ホントー」

女子生徒たちも騒ぎ始めた。

「それから別の噂もある。お前の妹、中学生のくせに妊娠して、子供を生んだんだって?」

「・・・・」

それも本当のことだ。

「ウソー、高原君、信じらんなーい」

篤志は黙って自分の席に着こうとした。

「何とか言えよ、篤志!」

篤志が席に座った瞬間、御尻に激痛を感じた。

「ひゃーはっはっはっ!ひっかかったな篤志」

あわてて立ちあがった篤志の御尻には何本もの画鋲が刺さっていた。教室中が笑いにどっと沸いた。

「お前、犬なら、学校でも犬らしくしろよ。片足上げてオシッコしてみな」

篤志は数人の男子生徒に羽交い絞めにされズボンとパンツを脱がされた。

「キャー、イヤーッ、エッチ!」

女子生徒たちの悲鳴が上がる。

「や、め、ろ!」

篤志は暴れたが無駄だった。下半身裸のまま、教室の窓際に連れて行かれ、片足を上げさせられて、窓の外にチンポの先を向けさせられた。男子生徒の1人が篤志の下腹部の膀胱の辺りを力任せに鷲づかみにして圧迫する。

「さあ、やれよ、篤志!」

「い、や、だ・・・」

篤志は泣きながら、クラスメイトたちが見守る中、窓の外に向けて放尿した。

 

 その日からクラスメイトたちの篤志に対するいじめは更に過酷なものになった。一時間目の授業が終わると不良グループが篤志の席の周りを取り囲み、無理矢理篤志を立たせて窓際へと連れて行った。

「篤志、こいつに養分を与えてやってくれ」

不良男子生徒の1人が教室の窓際のベランダに置いてある植木鉢を指差した。それには球根が植えられていた。

「???」

「お前の精液で、この球根を育てるんだよ」

不良生徒たちはゲラゲラと笑い転げた。篤志が戸惑っていると、女子生徒たちも一緒になってはやし立てた。

「さあ、やれ篤志、オナニーしてみろ!」

「やってよ、高原君」

「早くしないと休み時間が終わっちゃうわよ」

生徒たちが篤志のズボンを脱がせにかかった。篤志は抵抗したが、よってたかって羽交い絞めにされ、下半身を丸出しにされた。

「う、ううう・・・」

篤志は泣きながら自分のチンポをしごき始めた。クラスメイトたちが口々にはやし立て、調子に乗った女子生徒の1人が篤志のむき出しの御尻に蹴りを入れる。

「キャハハハ、いい音するじゃない、高原君の御尻」

「や、め、て、く、れ、・・・何で俺ばっかりいじめられるんだ・・・」

篤志が顔を涙でグシャグシャに濡らしながら射精した。大爆笑が教室を包んだ。

「これから、毎日休み時間の度に欠かさず、植木鉢に精液をやるんだ。一回でもサボったら許さんぞ、わかったか、篤志!」

「わ、か、った・・・」

二時間目の授業開始のチャイムが鳴り、篤志はズボンを上げて、席に戻った。やがて、午前中の授業が終わり昼休みに入る頃、篤志は射精のしすぎで疲労困憊していた。自宅でも家族に犬として扱われている篤志は、真夜中に全裸で散歩に連れて行かれ、途中の電信柱数箇所で、オシッコの代わりに精液をかけることを日課としている。いくら16歳の性欲旺盛な時期とはいえ、一日10数回のオナニーはさすがにこたえた。篤志は自分の席でいつものように1人で、母良枝の作った弁当箱を開けた。中身はやはり高原家の家族が食べ残した残飯である。プーンとアンモニアの匂いがした。今日はテミストクレスの命令で姉沙貴のオシッコで味付けをされているのだ。1円もお小遣いを持たせてもらえない篤志は買い食いすることも出来ず、空腹を満たすためには、どんなに嫌でもこの弁当を食べるしかない。珍しくその日はオカズに唐揚げのようなものが入っていた。篤志がほんの少し期待して口に入れると、苦い味がして思わず吐きそうになった。それは、姉沙貴の朝のウンチを唐揚げにしたものだったのだ。

「オエエエッ・・・」

篤志が吐き気をこらえて弁当を食べていると不良生徒たちが篤志の席の周りに集まって来た。

「見ろよ、なんだ、この弁当。クセー!」

「やっぱり、お前、本当に犬なんだな」

「俺たちが味付けしてやるよ」

男子生徒の1人がペッと痰を篤志の弁当箱に吐いた。

「ひゃーはっはっはっ、おーい、みんなも篤志の弁当に味付けしてやれよ」

「カー、ペッ!」

男女のクラスメイトのほぼ全員が悪乗りし、篤志の弁当箱に次々に痰やつばを吐きかけていった。

「残さないでね、高原君」

「一粒でも残したら、ぶっ殺すぞ!」

悲惨な状態となった弁当を篤志は青ざめた顔で泣きながら食べ続けた。ようやく弁当を食べ終えた篤志には次の試練が待っていた。

「お前、家では犬なんだろう?じゃあ学校でも犬らしくしろよ。食後の散歩に連れてってやるからよう」

篤志は首にヒモを巻きつけられ、四つん這いで教室を連れ出され校内を不良グループと共に練り歩くことになった。

「キャー、なにあれ」

1C組の高原君よ」

「可哀そう・・・」

この高校では男子生徒より女子生徒の方が、人数の割合が多い。生徒の7割が女子生徒なのたが偏差値が極端に低いため、校則違反の茶髪や化粧、アクセサリーを身につけた女子生徒が目立つ。必要以上に制服のスカートの丈を短くして生足を露出させたり、少し流行遅れだがガングロの女子高生もチラホラと見かける。ほぼ全員が援助交際や、ブルセラショップに下着を売ることなど平気で行っているようだ。篤志は、首に巻きつけられたヒモに、引きずられるように廊下を四つん這いで歩きながら、屈辱感に唸り声を上げていた。

 

 玲華が無事出産してから一ヵ月後、今度は良枝が産気づいた。娘の玲華が出産した同じ産婦人科医院に運ばれた良枝は無事、女の子を出産した。今度はハーフではなく、間違いなく純粋な日本人の赤ちゃんだった。

(一体、誰の子供なんだろう?)

異常な状況下での妻の出産に胸をかきむしられるような想いになった夫の博和は、医師に家族全員の血液検査を依頼した。

 

高原博和・・・AB

高原良枝・・・O

高原沙貴・・・A

高原篤志・・・A

高原玲華・・・B

テミストクレス・・・B

生まれてきた女の赤ちゃん・・・O

 

血液検査の結果が出た。赤ちゃんの風貌からテミストクレスが父親だという可能性は除外され、結論として篤志の子供だということになった。つまり良枝は近親相姦の末、自分の実の息子の子供を出産したのだ。この事実に良枝は気が狂いそうになったが、この奇妙な一家の不審な態度を怪しんでいる産婦人科の医師には、退院するまで事実は何一つ語らなかった。良枝と共に帰宅した赤ちゃんに、一家の支配者テミストクレスが名前を付ける、と言い出した。

「今度は地球風の名前を付けてやろう。・・・そうだなあ、奴隷のお前たちが肉親同士で豚のように交わって出来た子供だから、それにふさわしい名前を付けんとなあ。・・・『豚子』なんてどうだ?」

さすがに良枝と博和は抗議しようとしたが、奴隷管理用の首輪から電流が流され、同意するしかなかった。生まれたばかりの良枝と篤志の娘は『高原豚子』と名付けられた。

「今日は良枝の出産パーティだ。贅沢な酒と食材を買って来い」

テミストクレスが高原家の人々に命令した。すると、とうとうたまりかねた博和が訴えた。

「テミストクレス様、家族がこうも増えては家計が持ちません。どうか浪費は控えて下さい。貯金ももうほとんど無いのです。」

「なに、俺様に逆らうのか!金が無いなら、お前たちがもっと働けばいいだろう?そうだ沙貴、お前が働け。見入りがいい仕事をするんだ。風俗でアルバイトをしろ」

いきなり、とんでもない事を言われて沙貴は驚いた。しかし、この一年間テミストクレスに散々陵辱され、今更貞操観念もなにも無い。

「わかりました、テミストクレス様」

長女沙貴は家計を支えるために、大学へ通う傍ら、風俗でアルバイトをするはめになった。

 

数日後、高原沙貴(18歳)は通学している大学から数駅ほど離れた歓楽街にあるファッションヘルスに面接に訪れた。さすがにソープランドやSMクラブでアルバイトをすることはためらわれたのだ。面接には店のオーナーがあたった。

「ふーん、18歳で4年制大学に在学中か。三流の私立大学だけど現役女子大生ってことでPRしてみようか」

オーナーは沙貴の学生証を見ながら言った。沙貴は顔を真っ赤にしてうつむき加減で応答している。

(大丈夫かな、この子。しかし、ルックスは抜群だし、お嬢様っぽく清楚な雰囲気なんかグッドだ。でも何処かに投げやりな印象もあるな。かすかに爛れた様な色気も感じる。まずは、掘り出し物かな?)

オーナーは沙貴の頭の先から足の先まで舐め回すようにジロジロと品定めをした。

「ちょっと、体見せてくれないかなあ。胸からでいいよ」

「はい・・・」

風俗の面接ということで覚悟していた沙貴はオズオズとだが、素直にブラウスのボタンを外し、服を脱いでいった。ファッションヘルス店の事務所で全裸になった沙貴の体は、色白で若くて張りがあり、瑞々しかったが、所々に打撲傷の痣のようなものがあった。テミストクレスにぶたれた痕である。首には外す事の出来ない奴隷管理用の首輪を嵌めている。

SMプレイでもやってるのかな。そう言えばどことなくマゾっぽい顔立ちだな)

オーナーは沙貴を採用することに決めた。

「うちは、ファッションヘルスだけど、本番以外は何でもやって貰うよ、いいかい?」

「はい、よろしく御願いします」

沙貴はテミストクレスの浪費によって火の車になっている高原家の家計を助けなくてはならないのだった。その日から早速、沙貴のアルバイトが始まった。オーナーや従業員男性に一通り、セックステクニックの講習を受けた沙貴は、いよいよ初めての客を取る事になった。

「よろしくお願いします。今日から入店の新人の沙貴です」

沙貴が教えられた通りに挨拶した客は、まだ若い男だった。

「君、高原さんじゃないの?」

「えっ?」

いきなり本名を呼ばれて驚いた沙貴は、改めて客の顔をまじまじと見つめた。なんとなく見覚えのあるその顔は、大学の同じ学科で、授業でも時々顔を合わせる男子大学生だった。

「高原さん、こんなところでアルバイトしてたんだ。奇遇だね」

沙貴はその男子大学生の顔は知っていたが、話をしたことはなく名前も知らなかった。

(しまった。大学に近過ぎたのね・・・)

後悔したが遅かった。浅倉忠文というその大学生は、いかにも嫌らしい目つきで沙貴の体を嘗め回し、意外な場所での偶然の出会いに有頂天になっていた。

「君のこと、前から気になってたんだ。もっと、真面目な女の子だと思っていたんだけどなあ。この事、学校にバレたらヤバイんじゃないの」

忠文は思わせぶりな口調で言った。

「お願い、この事は内緒にして。家の事情でどうしてもお金が必要なの」

「いいよ、僕は告げ口なんて大嫌いなんだ。でもその代わり、たっぷりサービスしてくれなきゃね」

「いいわ・・・」

沙貴は、ついさっき講習を受けたテクニックをフルに駆使して忠文に全身全霊でサービスをした。

「オマンコに入れてもいいかい?」

「それは、この店では禁止なんです・・・」

「風俗でアルバイトしている事、学校でバラすよ」

「お願い、それだけは止めて!」

結局、要求通り忠文は沙貴のオマンコとアナルに、コンドーム無しで代わる代わる挿入し、最後に膣内で中出しまでした。

「高原、これからは、学校でも仲良くしてくれよな。このことは黙っておいてやるからよ」

「え、ええ・・」

「今日から俺たち、セックスフレンドだろ?」

「セ、セックスフレンド???」

入店早々、沙貴にまた、新たな悩みの種が一つ増えた。

 

 

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